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なにもつかめないときは じぶんの 手を握ったら 耳たぶつまんだら 足の指、弾いてみたら …
ひっくり返すとハート形になる羽を持つ虫が そばの本棚にとまっています その虫が わたし 図…
あっという間に 遠くのことが見えて聞けて あっという間に さっきのことが見えて聞けて 見えな…
いつも途中 読むのが遅いの 読み終わらないの 読み終わったとして きっとまた読むの ほんの少…
それはそのまま きれいなまんま あなたのおくに ねむっているよ なにも欠けることなく
くま的にはどう思う?っていうの やめてくれないかな くま的も くじら的も やまあらし的も な…
円があるでしょう、 ここがはじまり(たぶん) ここがおわり(たぶん) おわりとはじまりはくっついているでしょう だから とても嬉しいときに悲しくなることがあるのは 仕方がないのね(たぶん)
いっぱい集めてどうするの どうするのかはわからない 集めたいから 集めるの だってぜんぶ …
大丈夫こびとは 耳を澄ますといつも 大丈夫 大丈夫 と言ってくれています どこにいるのか …
夜中に 子どもの色鉛筆削りながら カッター持つ手見る この手もいつかなくなってしまうんだな…
あか は あ くるま は ま まど も ま みどり は り N は 2 それでわかるよ つたわ…
その日は海に行った 海に会いに行った 海はそこにあったけど とても大きいから わたしのちかく…
埋め立てられた地面に この間まで咲いていた野花の揺れるのを見る それを一緒に見ていたあなた…
ある朝アパートの通路に殻があり、203号室の彼が脱皮したことがわかった。もうここへは戻ってこないだろう。 駅のホームで脱皮していたのはいつも同じ車両に乗っているあの人だった。スーツごと脱皮していた。さぞかし爽快だったことだろう。黒くて重そうな鞄もそのまま傍らにあった。 コンビニの駐車場ではおじいさんが脱皮していた。脱皮に決まった年齢というものはないと聞いていたが、この人にとっては今がそのときだったのだろう。 社長室では社長が脱皮した。通話中のできごとだったらしく、受話器は上が