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人生を楽しむとは、人生を全うするとはどういうことか、母を介護し、見送った体験から、思ったことを書いていきます

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人生を楽しむとは、人生を全うするとはどういうことか、母を介護し、見送った体験から、思ったことを書いていきます

最近の記事

沈んだ自分を救う小さなハーケン

私はもともと、テンションが高く、いつも元気といわれることが多い。 私の仕事は、今ある現状に疑問をもち、本来あるべき姿への課題をみつけていく仕事。気持ちが元気でないと、仕事に挑むことができなくなる。だから、普段から、心身のメンテナンスを心かけている。 しかし、そんな私も年齢とともに、どうしても気持ちが沈むときがある。そんなときは、どうしてもチャレンジする気が起きず、なんだか気後れして、仕事が進まず、沈んでいく自分をもてあますことがある。 そんな時、元気をくれるのは、まわりの

    • 宝物は至るところに点在する

      庭にダイヤモンド 朝起きて雨戸をあけたら、雨上がりの草の露が、朝の光に輝いてキラキラし、まるで無数のダイヤモンドがばら撒かれたようだった。 それは、自宅の小さな庭の雑草。ちゃんと草とりをしていないので、好き勝手に草が成長し、どうみてもきれいとは言えない庭の風景。 なのに、本当に、宝石をばらまいたように美しい。 普段は見過ごしていたけれど、実は、雨上がりの朝がくるたびに、うちの庭はダイヤモンドでいっぱいだったのだ。 金鉱を探す日々 昨年、小さな会社をつくったので、私は

      • 急がば回れ

        仕事で翻弄され続け、心身ともに疲労困憊していたのだが、視点をかえて、自分自身に目を向けることで、光が見えてきた。 ここ数カ月、ほぼパワハラの中で戦ってきた。逃げることもできて、チームのみんなは「もう逃げよう」と言ったけれど、それではまわりに迷惑がかかり、社会的責任が果たせない、そんな状況で、ハッピーになるわけがない、と、もがき続けた。しかしもう、心身疲れ果ててきて悪循環になるばかり。まずは、自分が元気になることが大事と、自分のなかで試行錯誤してみたけれど、なかなか元気になら

        • 幸せの貯金

          今朝、とても幸せな夢をみた。自宅にいる母を世話している夢。 何人かの人たちと元気そうに2階から降りてきて、私は「2階は騒がしいから、1階の窓のある部屋で休んでいて」と母に寄り添って案内する。 「朝は何が食べたい?」と聞くと「ジャム」と母が答える。 「ジャムが食べたいの?ジャムでいいの?」と聞き返している。 自宅はほんとうの自宅よりも少し広い。何より、寄り添った母のぬくもりをはっきり感じることができた。 それは、ほんとうに幸せな光景だった。 母が亡くなってもうすぐ3年になる。

          新しい朝でリフレッシュ

          春の嵐のあと、輝くような朝になった。桜は散ったかもしれないけれど、それは来年また花が咲く準備の一歩ともいえる。桜は咲いたときに素晴らしい存在感を示すが、散ったあとも、そこにいて、また花を咲かせる準備を着々としているのだ。 新しい朝が、そのことを思い出させてくれる。 長いあいだ社会人をしていると、フレッシュなスタート気分になることは少なくなる。子供のころは、何もかも、新しいことだったから、新学年や新しい学校は、不安な気持ちもありながらも、ワクワク感も多かった。大人になると、い

          新しい朝でリフレッシュ

          人生が変わる瞬間

          人生で起こるいろいろなこと 人生にはいろいろなことがあるなと思う。誰がみてもドラマチックなこともあれば、後から考えたら、「あの時のあれが、今のきっかけ?」と思うこともある。後付けではあるけど、自分の中ではユニークでドラマチックなストーリーになっている。 2021年に母を亡くしてから、限りある人生を精一杯生きようとだけ、考えていた。天国の母に会いたいから、全うな人生を送らねば、とも。でも、正直、長生きしたいとは思っていなくて、ただ、最期まで一生懸命生きようとだけ、心に決めて

          人生が変わる瞬間

          スキルは物々交換?何を「学び直す」のか

          今、話題の人的資本経営とは 最近、「人的資本経営」関連のお仕事をしているが、「人材版伊藤レポート2.0」は、共感するところが多い。 ”(採用において)企業に選ばれるのではなく、こちらも企業を選びたい”という、私が配信しているYouTube「お仕事学」のコンセプトをそのまま、提唱してくださっているので。 リスキリング(学び直し)が推進される背景 人材育成が必須なので、国をあげてのリスキリング(学び直し)となるのだが、これにはいろいろな意図がある。 企業としては、DX人材が

          スキルは物々交換?何を「学び直す」のか

          年とってから楽しくなる人、ならない人

          それなりにお仕事をしてきて、十分に「大人」の私。 最近、ようやく人生が楽しくなってきた。 その理由を分解してみる。 1.自分の好きなこと、やりたいこと、やりたくないことがわかってくる 長いこと仕事していると、好きなパターン、やりたいことがさすがにわかってくる。それから、絶対にやりたくない仕事も。 元来、私はお仕事大好きなのだが、それはあくまで、一方的に決められた仕事ではない場合。「この時間からこの時間まで、意味を考えず、繰り返し同じ仕事をしていろ」ともし言われたら、たぶん

          年とってから楽しくなる人、ならない人

          母を亡くしてわかった生きることの意味3つ

          母が亡くなってから1年半たつ。 もうそんなに、という思いと、まだ1年半なのか、という感覚と両方ある。 明らかなのは、年末を迎え、昨年末の自分と今の自分が全然違うということだ。昨年末はひどかった。お正月も、ろくに起き上がることができなかった。紅白も観ていないし、お正月の準備も何もしなかったと思う。年末やお正月の記憶がほとんどない。 今年は違う。母がいた時と変わらない、いや、どうかすると、母がいた時以上に前向きで元気な自分がいる。YouTubeも5月から一度も休まず配信し、80本

          母を亡くしてわかった生きることの意味3つ

          2年という制約条件と充実感

          残された時間は2年半。 最近の感覚だ。 医者から宣告を受けているわけではない。2021年に母を亡くした時は、生きる目的を見失ってしまったが、小さなマイルストンをクリアすることでなんとか元気になってきた。いますぐ「いなくなりたい」なんて思っていない。 それでも、なぜか、自分の人生はあと2年と少ししかない、という感覚が強いのだ。 ピークは2025年 こう感じてしまう原因は少しある。 数年前、よくあたるビジネス占いの人にこんなことを言われた。 「2025年にもう一度ピークがく

          2年という制約条件と充実感

          母がつないだ物語

          とても個人的なブログです。 昨年6月に亡くなった母が遺した膨大なキルト作品。母が生きていた証として残しておきたいと考え、作品集として制作し、母をよく知る身近な人たちにだけに配りました。 そのうちのひとり、昔、社宅のお隣にいて、新婚同志だったこともあり、とても仲良くしてもらい、それ以来もう30年近くになる友人にこの本を渡しにいきました。子供が産まれるのがこちらが先だったので、うちの娘をまるで自分たちの子供のように可愛がってくれて、預かってくれたりもしたので、母がお礼にと洋服を仕

          母がつないだ物語

          「母の手仕事」生きていたしるし

          きんもくせいの香りがする季節になった。 母の部屋の窓をあけると、時折いい風がはいってきて、隣の家の庭木の中で小さく実ったみかんが陽の光をあびて黄金のメダルのように輝いている。 母は西側のこの窓を、夏は西日が暑いと嫌がっていたが、窓からみえる花や木々には季節を感じるといって、それはとても気にいっていた。 母の遺した膨大な手芸作品のほんの一部、1メートル以上ある大作のキルトを中心に30作品ほどを撮影して写真集にしてみた。母の作品も使っていけばいいのだが、たぶん、私のこれからの一

          「母の手仕事」生きていたしるし

          コロナからの回復

          自分にあった企業、働き方を模索してもらいたくて配信している「お仕事学 基礎編」今月は、財務分析がテーマだ。 財務分析は敷居が高いけれど、やはり基本は押さえておきたい。中身全部を覚えたり、すべてを理解することがなくても、理屈がわかっていればきっとこれからの仕事に役にやつ、と思い、できるだけ簡単にわかりやすく伝えることを配慮して、「5分でBS]「5分でPL]「5分でCF」等を作成してみた。実際には、5分でおさまっていないところもあり、どれだけポイントを訴求できているかは、実際、

          コロナからの回復

          発見。モチベーションの在り処

          とても個人的なブログになって恐縮だが、やる気スイッチが入るときとなんだかやる気しない時が最近、2,3日サイクルで変わるようになった。 少し前の何日間は「自分はまた光のあたるところへ行けるのではないか。行きたい。その時にはこんな格好をしたい・・・」と勝手にテンションがあがっていた。そのせいか、一昨日は夜、熟睡できず、その2日後には、「なんだかとてもやる気がでない状態」になってしまった。 しかし、自分の状況を客観視すると、そこから脱却する条件を見つけた気がした。 やる気スイッチ

          発見。モチベーションの在り処

          今、何が起きている?

          昨年、母を亡くし、今、プロジェクトも修了して、改めて世の中を観てみると、日本はかなりマズイことになっていないか。ちょっと辛口で硬いのだけど、どうしても、今書いておきたいこと。 コロナや異常気象、起こると予想もしていなかった侵攻、電力の不足…メディアで言っていることに注力しているけれど、劇的なこと意外にも、いろいろなことがどんどんまずくなっている。 たとえば、インフレ たとえば、高齢化社会と介護の問題 たとえば、教育と人材育成 たとえば、ITやテクノロジーの問題 もちろん、

          今、何が起きている?

          元気になるためにしている3つのこと

          人生後半になってくると、明日への希望が見つけにくくなる。 少し前までは、鏡の前にたっても、「お、今日は肌の調子いいんじゃない?」と思うことがあったり、体脂肪計にのって「あら、体脂肪率減ってるじゃん、ちゃんと歩いているせいかな」等、ちょっとした喜びがあって、「さ、明日もがんばろう!」となったのだった。 もちろん、昨年母が亡くなり、「母に心地よくいてもらうこと、母を喜ばせる」という生きがいや目的がなくなったことが一番大きいのかもしれない。期間限定のちょっと高価なジャムや、出張の時

          元気になるためにしている3つのこと