![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138414661/rectangle_large_type_2_2f4a68ac6a981a5e02faa892325e6d1d.jpeg?width=1200)
宝物は至るところに点在する
庭にダイヤモンド
朝起きて雨戸をあけたら、雨上がりの草の露が、朝の光に輝いてキラキラし、まるで無数のダイヤモンドがばら撒かれたようだった。
それは、自宅の小さな庭の雑草。ちゃんと草とりをしていないので、好き勝手に草が成長し、どうみてもきれいとは言えない庭の風景。
なのに、本当に、宝石をばらまいたように美しい。
普段は見過ごしていたけれど、実は、雨上がりの朝がくるたびに、うちの庭はダイヤモンドでいっぱいだったのだ。
金鉱を探す日々
昨年、小さな会社をつくったので、私は日々、資金繰りのことを考えている。どうしたら会社の収入が得られるか、どこかに案件がないか。青い鳥を探すように、金鉱を掘り当てることを期待して。
でも、実は、自宅の庭にもダイヤモンドがあったのだ。
庭のダイヤモンドの写真をとろうとしたが、私の旧機種のiPhoneのカメラでは、キラキラはとらえられない。私の眼でしか、ダイヤモンドは見えないのだ。
このダイヤモンドが輝くのは、朝の間だけ、かもしれない。でも、そのしばらくの間は、まぎれもなく、ものすごく輝いて、美しい。
きっと、どこにでも、その瞬間のダイヤモンドがあるにちがいない。
それも、無数に。
何度でも。
宝物はいつも至るところに無数に存在し、気づくか、気づかないかだけ。
そう思うと、何だか少し元気になった、という話。