そこで生活する人とたまに来る人
先日、やっとブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読み終えました。
読み始めは、ママ友さんから「イギリスの子育て事情について書いてあって面白いらしいですよ〜」と教えてもらったことがきっかけです。
英国は憧れの地だったけれども
私自身、英国への渡航歴は1回あります。4年ほど前に仕事の関係でロンドンへ行ったのが今のところ最初で最後。憧れの英国は、まるで映画のセットのような建物や町並みで、どれも目を奪われました。
かの有名なピカデリーサーカス
豪華なアフタヌーンティー
地下鉄の駅名でさえ興奮!
ハロッズのディスプレイ、可愛すぎる・・
帰国後は英国がマイブームになり、映画パディントンやBBCドラマのシャーロックをシーズン1〜4まで全話観る、そしてダウントンアビーをシーズン1〜3まで観る、パディントンの人形を買う、英国風の雑貨を集める・・と、だいぶハマっていました。
いつか英国に住んでみたい・・。
憧れは加速するいっぽう。
そんな20代後半の思い出。
そこで生活するのは違うのだ
ドハマりしていた20代の頃からとは熱は冷めたものの、憧れを少し引きずりながら、最近ブレイディみかこさんの本を手に取りました。
ブレイディみかこさんは英国ブライトン在住の福岡出身の日本人で、アイルランド人の旦那さん、息子さんの家族構成。この書籍は元底辺中学校と呼ばれる公立中学校へ進学した息子さんを中心としたノンフィクションのおはなしでした。
最近よく多様性という言葉を耳にするようになりました。でも正直どこかリアリティがないというか、他人事に感じていた自分に反省。
貧困の格差、人種差別、LGBTQ・・。
何がこわいって無知ってこわいなと思いました。私の子どもが中学生になって、こういった問題に直面したら子どもと議論できるのだろうか。
今回この本を読んでいちばん感心したのは、主人公である息子さんの論理的な物事の考え方です。中学生にして俯瞰的に物事をとらえ、直面した問題から目を逸らさず、考えに考えて知恵熱まで出してしまう。
時間かけてでも読みきってよかったと思える1冊でした。
そして、やっぱり海外で生活する女性は強く格好いいなと思ってしまうのでした。