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上司の言葉に救われた
私はパートで働いている。
まだ入社をして9か月くらい。
なかなか特殊な仕事をしている。
先週から一番メインの仕事をさせてもらえることになった。
この1週間、プレッシャーで何度も胃痛がした。
そんな中、今朝出勤をしたら、私が先週した作業に異常があったようだ。
朝イチからピリピリした雰囲気で、訳もわからず先輩社員さんから責められるような言葉があった。
作業手順が他の先輩社員さんと違ったようで、それが原因で異常が発生したのでは?と疑われた。
はっきりした異常結果は他の関連内容を検証しないと分からないのだけれど、物凄く責められたような気持ちになってしまった。
この件で半日くらい落ち込んでいたのだが、夕方前に上司が話しかけてくれた。
私の作業手順が悪かったから異常が出たのかもしれないと詳しく作業内容を話してみたところ、先輩社員とは違う手順だけれど、間違っているわけではないとのこと。
そもそも異常内容的に私がした作業から出ることも考えにくいらしい。
関連する部署の精査はするけれど、原因を完全に特定することは難しい。
私たちがしていることはそれだけリスクのある仕事で、それでもお客さんが求めるからしなければいけない。
でも、パートさんは与えられる仕事をしてくれれば大丈夫。
何か問題が起きたときの責任は社員がしっかり取るから安心してくれていい。
それに今回起きたことは、みんなが通る道だから大丈夫。
そんなふうに上司が話してくれた。
私は「責任はちゃんと取るから」と言ってくれた上司の一言に、思わずその場で涙を流してしまった。
正直、パートとして働いている中で、パート以上のことを求められているような気がしていた。
時間内にやらなければいけないことも多くて、毎日頭がパンクしそうだった。
そんな中で起きた異常で、周りから責められ、自分が全て責任を負わなければいけないのかと思っていた。
「責任は取るから」という言葉は、ドラマやアニメ、映画の中でしか聞いたことがなく、現実社会で、さらに自分に対して言ってくれたことがすごく嬉しかった。
異常内容の精査をしたところ、内容的に私の作業工程での異常ではないことも確認が取れた。
上司からも改めて、しっかりした結果が出たからこれ以上気負わなくて良いと言ってもらえた。
今までそんな人に出会ったことがなかったので、この文章を書いている今でさえも、涙が出そうになっている。
私は仕事をしている中で、この人に付いていきたい!と思った人が過去にひとりだけいた。
その人に次ぐ、「この人に付いていきたい!」になったかもしれない。
この上司とは普段そんなに接点がない中で、こうやって話を親身に聞いてくれて、本当に感謝しかない。
私は明日もどうにか働いていけそうな気がしている。