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造形のお話|デフォルメ

クジラのランプシェードを作ってみました。陶器製です。

クジラを球体型にデフォルメしたデザイン。
創作の世界にいると、デフォルメから逃れることができません。
絵を描くときでも、立体物を作るときでも、
リアリティを求めすぎてしまって、本物から遠ざかってしまうことがよくあります。
モチーフの形、例えば似顔絵だったら対象の人の顔を、パーツごとにこと細かに追いすぎてしまうと、全然似なかったりします。時間をかけたわりに描き直さなくてはいけなくて、とても悲しいです。トホホ。

印象って大切ですよね。
人間だけに色々と考えてしまう思考にとらわれがちですが、パッと見た印象を大切に、直感的に作り上げると、逆に本質が見えてきたりします。
それがなぜなのかは解明できていませんが、やはり現実世界と、作品が存在する架空の世界は別物で、別世界では別世界なりの存在のさせ方があるのかなと思います。架空ワールドでのより良い姿を創り上げる作業、それがデフォルメなのかなと思うのです。

さてさてこのランプシェードはどう使おうかな?

〜おまけ〜
制作過程画像があったので、載せてみます。球体を作る→尾ひれをつける→穴を開けるという順番で造形しました。



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まりか博士
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