
『こども孫氏の兵法』から学ぶ現代を生き抜く知恵を学ぶ
『強くしなやかなこころを育てる! こども孫子の兵法』
著 斎藤 孝
社内政治とか学内カーストなんて言いますが、現代社会では生きていくだけでもつらいよね。
こどもの世界も結構激しくて、勉強できるマウント、スポーツできるマウント。身長マウントなどなど 数々のマウントがマウンテンしている状況です。
他人との比較なんて無駄だし、心がいくつたっても足りないよ。その山から今すぐ降りなさい!!
私は息子に今までそう言ってきた。
でも最近考えるのは、この資本主義社会で生きている以上、他人と比較される、値踏みされる、みたいなことをすべてを避けていくことはできない。
ここぞというとき、何かを守るために自分も戦わなければならない。
絶対くるよなあ~。
そんな時、
この本は役に立つ助言をあたえてくれるだろう。本当にそう思う。
特に気になった言葉はこれ。
百戦百勝は、善の善なるものに非ざるなり。
戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり。
100回戦って
100回勝つより、
戦わないで勝つ方が
本当にすごいこと。
戦いは必ずエネルギーを使う。体も心も疲れ果ててしまうから、できるだけ戦わないで勝つことを考えた方がいい。というもの。
誰かと対立したときに、戦って疲弊するよりも、戦わないで勝つ方法を考える。
最近は勝たなくてもいいんだよ。っていう論調もある中、「賢く勝つ」という考え方、綺麗ごとだけではないしなやかな強さを感じる。
一方で、
少なければ即ち能くこれを逃れ、
若かざれば即ち能くこれを避く。
いみのある「逃げる」だってあるんだよ。
かなわないなら、
さっさと
逃げてしまおう。
と戦いに勝つことを否定せず、無理をしたらいけないよー。的なことも言っているのである。
無駄な戦いはさけたいよね。エネルギーをすり減らすからね。だけどここぞという時に勝ちたいならいろいろ工夫しようね。いろんな方法があるよ
そんなことを孫子さまからご助言していただいた感じ。
息子にも読んでるけど、こういう分かりやすくした古典みたいのは、大人にも簡単に読めて、いい教訓を与えてくれるよね。