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マルガスキーカンパニー

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脳内社員たちによって綴られた、2019年冬から春までの記録です。
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#世界

日報    4月8日    ハッピーな思考の停滞

記入者: タラバミント 今日は一日ハッピーすぎた。 ここで言うハッピーは、 「超楽しい〜!」みたいな感じじゃない。 日向ぼっこが気持ちよくて、 思考が停滞してしまうようなハッピーだ。 よって、今日は日報に特記すべき物事がない。 小さな気づきすらないのだ。万事オーケー。 何がハッピーって、一日中、 見たい世界が目の前に広がり続けたんだよ。 触れ合う人はみんな穏やかで、柔らかい芯があって、 温かくて、気さくで、それでいて人間クサかった。 天気も最高だった。 青空が清

日報 3月23日 うちの町には何もない?

記入者:かくなみ みほ 都会と呼ばれる場所にも、地方と呼ばれる場所にも、 「うちの町には何もないよ」と言う人がいます。 確かに、都会には前人未到の大地やそびえ立つ山々はないし、 地方には5分に一本の割合でホームに来る電車もない。 全国の町々で「ないもの」を探すと、結構あるでしょう。 じゃあ、「何がある」と、いいんでしょうか。 「何もない!」と言っている人の中に、 「何がある状態がベストか」を提案できる人はいるんでしょうか。 「何もない」と言っている間は、 目の前に

日報 3月20日 新聞記者のノートから

記入者:かくなみ みほ 今日の午後、新聞記者さんと会社でお話しました。 わたしは記者さんのすぐ近くに座っていたので、 お話しながら、彼の手元を見ていました。 新聞記者さんは、 ノートを開き、ペンを持ち、机の上を整えます。 それから相手の言葉に耳を傾け、 表情や空気を読み取ります。 ぽた ぽた ぽたぽたぽたぽたー と、コーヒーの雫がポットに落ちていくようにペンが走り出します。 何も書かれていない真っさらなノートに、 自然発生的に文字が浮かび上がるように見えました。

日報    3月1日    「同じ」だけど、「違う」もの

記入者:明明 同じ地球の上に、 違う生き物が暮らしている。 違う生き物の中に、 同じ生命の構造がある。 同じ生命の構造の中に、 違う遺伝子の暗号が入っている。 違う遺伝子の暗号が生まれたのは、 同じ地球の上で。 「違う」と「同じ」は、 いつも同居しているのかもしれない。 「あなた」と「私」はどうだろう? “生き物”というくくりだと、同じ。 “笑いのツボ”は、同じかな。 “今日の気分”は、きっと違うね。 “お腹すいた”って気持ちは同じでも、 “いつ何を食べたい