徳永久美子さんの『梅風味の醤肉(ジャンロー)』
抹茶と梅にほだされて
二月から三月にかけて出る抹茶味のお菓子や、”期間限定の梅味の〇〇”にめっぽうよわい。見れば見ただけ欲しくなり食べたくなるので、いまでは「なるべく情報にふれない」ことにしている。
とはいえ、ふとした狭間にポンと飛び込んでくることはあるものでこのレシピもそうだった。醤肉(ジャンロー)とは中華風の煮豚らしい。
👇徳永久美子さん『梅風味の醤肉(ジャンロー)』👇
豚バラ塊はスペアリブに、紹興酒は料理酒で
ちょうど二月が賞味期限の梅干しがふた粒あり、新しい梅干しを買ったところだった。これ幸いと、買い物がてらブロック肉を探す。
が、その日はタコ糸でしばったお肉が並んでいた。わが家にはちょっと量が多い。迷っていたところに骨付き肉を発見。『スペアリブ用』とあり、すでにひと口大の5つになっている。切る必要もなし。これにしよう!
紹興酒は料理酒でまかなう。よし、準備万端。
手順はたったひとつ
このレシピを作ってみようと思ったのが、“梅風味”もさることながら手数の少ないことだ。手順はたった2つ。
これだけ。中身もいたってシンプル。
1、厚手の鍋に水400ml(👉300ml)とすべての材料を入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にし、1時間半煮込む(水が少なめに思えるが驚くほど水分が出るので大丈夫)。
2、冷めたら浮いて固まった脂を取り除くと、あっさり食べられる。
調味料のタイミングをはからないことと、火の具合をコンロで見張らなくて良いのは心理的にすごくラクだ。
ふだんあまり意識していないのだけれど。
酒と梅干しの塩梅
調味料(醤油と、紹興酒ではなく料理酒)を減らしたので水を400ml👉300mlに減らしたが、出来上りの煮汁を味見するかぎり水は350mlか380mlくらいまで増やしても良さそう。
レシピ通り紹興酒を使っていたら、水の量を減らしていてもさらにまろやかになっていたかも?ちなみに煮汁はみりんや砂糖を使っていないので、スープとして再利用できるらしい。
柚子胡椒やからしも
実際食べてみると、梅干しの酸味はほぼ消えていて、果肉を口にいれるとほのかに酸っぱいくらい。梅干しの種類と個数で酸味は自分の好みに調節できそうだ。子どもは“酸っぱいところがあった!”と言いつつ完食していた。
1時間半煮込んだ肉はホロホロで、スペアリブの骨は箸ですんなり剥がれるくらいになっていた。そのままでもおいしい。柚子胡椒やからしをつければ和に、豆板醤をつければ中華にと、色んな楽しみ方を探すのも面白そう。
レシピには『アボカドと一緒に食べるのもおいしい』とあったけれど、アボカドの分まで残らなかった。また作ろう。
徳永久美子さんの営む横浜のパン屋さん“ベッカライ徳多朗”にも行ってみたくなった。あぁ、美味しかった。ごちそうさまでした🍚🥢