ロゴに込めた思い
1)きっかけ
ロゴを現在のものにリニューアルしようとプロジェクトをスタートしたのは、ちょうどコロナウィルスが世界中に蔓延するちょっと前、2019年冬。
自社のブランディングについて相談させていただいていた方に
「『ぺぱぷんたす』のようなパンフレットを作りたい!」
と私が言った一言から始まりました。
2)「さて、ぺぱぷんたす⁇」
私の周囲では「また専務がなんか変なことを言い出してる」空気が。。
『ぺぱぷんたす』とは、4歳から100歳向けの絵本です。
あるとき家事をしながら、テレビの対談番組を聞いていたところ、
その絵本のデザイナーをされている祖父江慎さんがお話をされていて、
「これだ‼」と思ったんです。
祖父江さんがおっしゃっていたのはこういうこと。
薄い紙がいっぱい集まって、背骨ができると本になっちゃうんですよ。なんてミラクルなんでしょう!
3)そうそう!! モルツウェルを表現するのにぴったり!
そう思った瞬間、社長に話をしていました。モルツウェルを構成している私たち一人ひとりも、その経験も、薄い紙と同じかもしれない。でもそれが集まると、背骨ができる。
さらに、ぺぱぷんたすを立ち上げられた笠井直子さんは、こうもおっしゃられています。
4)「うまくいかなさ」を喜ぶ。
モルツウェルは365日、朝昼夕食の「高齢者の命を守る食事」を作り続けています。
事業開始当初、お客様からは、なすが煮崩れている、蓮根が固い、献立の色がかぶっている、毎日人参が入っている、・・・たくさんのご意見をいただき、さらに工場は狭い、在庫スペースが足りない、人がいない、お金がない・・・言い出したらきりがないほどの問題が山積みでした。
けれど、その時々で、知恵を出し合い、妥協しない「ものづくり」を進めてきました。わからなければ一から勉強、知っている人に教えてもらう、研究する、改善する。
単なる「食品製造」ではなく、商品開発~営業~受注~仕入れ~調理~真空~加圧加熱殺菌~出荷~配送~配膳、お客様担当、システム担当、全社員で一緒に作る「ものづくり」。
「ものづくり」の醍醐味はこういうところにある。
その思いをくみ取っていただき、紹介いただいたのが
クリエイターのはるかんぼさん。まずは島根にお越しいただき、モルツウェルについて語り、体感していただき、もくもく一緒に構想していただきました。
5)お正月になると寂しくて電話をかけてこられるお弁当配食のお客様。
そのおばあちゃんの「〝もるちぇる”さんですか~?」から生まれたアイコン。
お弁当を松江市内に年末年始もお届けしているモルツウェル。
年末年始には、事務所にかかってくるお客様からの電話の数が自然と増えます。お客様の中で息子さんが遠方から帰省できなくて、さみしくて毎日のように電話をかけてこられるおばあちゃんがいらっしゃいました。そのエピソードをお伝えして生まれたのがこのアイコンw
6)出来上がったロゴのコンセプト
7)正解のない旅に出よう。
紙も本も永遠でなく変わっていく、というのも『ぺぱぷんたす』のテーマ。それと同じように、
背骨はしっかりと、それでいて柔軟に変化しながら、
正解のない旅を続けていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします♪
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