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家族とわたしと産後うつ

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それなりに育児も家事もこなせていて、仕事もしている。だけど本当は毎日娘の鳴き声に怯え、息を詰まらせながら過ごしていたあの日々。意外と身近に、しかも普通のお母さんに見えるあの人が、…
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#里帰り出産

産後うつ記録:里帰り出産の前には親としっかりコミュニケーションをしなくてはいけないというはなし

産後うつ記録:里帰り出産の前には親としっかりコミュニケーションをしなくてはいけないというはなし

*これは娘を産んでから、2年半も産後うつに悩んだわたしの記録です。
前回の記事はこちらです。

前の記事で、里帰り出産して娘が新生児の時、実家が改装工事で大わらわだったことを書きました。
しかし、もう一つわたしの誤算があったのです。

それは、想定していたよりも母のサポートを得ることができなかったと言うこと。

先に書いておきますが、この里帰りはわたしから打診しました。
実家が遠方のため、里帰りし

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産後うつ記録:新生児母の洗礼と、実家の事情で心が砕けた

✳︎これは娘を出産したあと2年半も産後うつに悩んだわたしの、回復までの体験談です。前回の話はこちらです。

里帰り出産だったので、産院からは実家に退院しました。
実家は田舎で、庭も建物もやたらに大きく、ちょうどその庭を整備しているところでした。
実家近くに住んでいるわたしの姉夫婦が、敷地内に別宅を建てるためです。
連日工事車両がやってきては、ガラガラガタガタ。
朝は8時ごろから、夕は6時ごろまでそ

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産後うつ記録:いざ退院。その日にも貼り付けた「母親失格」のレッテル

✳︎これは現在4歳の娘を出産し、2年半も産後うつに悩んだわたしの、回復までの体験談です。前回の記事はこちらです。

入院期間中、上げ膳据え膳ながら我が子との関わり方が全くわからず、泣き声に怯えていた私。
とうとう退院の日がやってきました。

その時、すでに私にとっての娘は「可愛い!愛しい!」よりも、「どう向き合っていいかわからない存在」でした。

娘は冬生まれですが、その年は大変な暖冬で、12月だ

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産後うつ記録:出産した日の夜は不安で泣いた

産後うつ記録:出産した日の夜は不安で泣いた

✳︎これは現在4歳の娘を出産し、2年半も産後うつに悩んだわたしの、回復までの体験談です。前回の記事はこちらです。

娘がとりあげられ、すぐに鳴き声が聞こえてきました。
産声が聞こえた時には、感動よりもむしろ安堵で胸がいっぱいでした。
先生が「元気ですよ」と見せてくれた娘の顔は、白い肌に痣のような赤みがありました。

その後処置をしてもらい、娘と夫とわたしの3人が分娩室に残されました。
大人しく眠り

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産後うつ記録:予定日を大幅に超えて生まれてきた娘

産後うつ記録:予定日を大幅に超えて生まれてきた娘

✳︎これは現在4歳の娘を出産し、2年半も産後うつに悩んだわたしの、回復までの体験談です。前回の記事はこちらです。

結局、娘は予定日を大幅に遅れても生まれてきませんでした。
出産予定日から数日後、●日までにお産にならなければ促進剤を打ちましょうと言われました。

周囲からの「まだ?」「生まれそう?」の質問にイラついたり、予定日を大きく超過すると羊水の状態が落ちるという情報に慄いたり、お産に立ち会お

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産後うつ記録:初めてのお産は里帰り出産を選んだ

産後うつ記録:初めてのお産は里帰り出産を選んだ

*これははじめての出産から2年半も産後うつに悩んだわたしの記録です。前回の記事はこちらです。

第一子の娘妊娠中、わたしはすでにいまと同じ町に住んでいました。
実家は新幹線と在来線を使って6時間程度かかる距離。
しかも大型連休に混みがちな地域のため、盆や正月には帰らず、時期をずらして年2〜3回帰省する生活でした。

近所のクリニックで妊娠判定をしてもらったのですが、その際すぐに里帰りを希望したほど

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