せんのほ

地元を離れ、夫婦二人三脚で乳児と幼児の子育て中。夫婦で日々助け合い、なんとか回る毎日。そんな日々に考えていることを綴っています。

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地元を離れ、夫婦二人三脚で乳児と幼児の子育て中。夫婦で日々助け合い、なんとか回る毎日。そんな日々に考えていることを綴っています。

マガジン

  • 家族とわたしと産後うつ

    それなりに育児も家事もこなせていて、仕事もしている。だけど本当は毎日娘の鳴き声に怯え、息を詰まらせながら過ごしていたあの日々。意外と身近に、しかも普通のお母さんに見えるあの人が、産後うつかもしれません。

  • わが家の風景

    夫が1人と子どもが2人います。幼児と乳児と大人2人の家族の風景です。

  • 日々是ST

    言語聴覚士(ST)という仕事をしています。普段STと関係のない方にも役立つ内容になるようがんばります。

最近の記事

付け足しというより、むしろ組み替え

赤ちゃんができるということは、「夫とわたし」という夫婦に「赤ちゃん」が追加されるのだと思っていた。 例えるなら、お皿に乗ったコロッケにプチトマトを添えるような感じ。 洗濯物干しの大きなトレーナーとマキシワンピースの間に、小さな産着が吊り下げられるようなこと。 推理小説や医療書、旅行雑誌のよこに、ちんまり絵本がならぶような。 子供を育てた経験のある人ならもう分かるでしょう。 そんなわけない 実際のところ「+赤ちゃん」なんて、そんなひっそりかわいいものではない。 お皿に乗

    • 愛蛇

      今、我が家ではカナヘビがブーム。 ヘビと言っても蛇じゃない。 トカゲの仲間の、茶色くて尻尾がながくて可愛らしいあの子。 とっても可愛らしい写真を見つけたので、サムネにさせてもらいました。 引越しをした先が、どうもカナヘビに人気スポットらしい。 息子の小指ほど小さいのから、大人が指を広げたほど大きいのまで、何匹も遭遇した。 初めは怖がっていた娘と息子だけれど、実は両親ともに爬虫類好き。 カナヘビなんか見つけると、両親がキャッキャ言って喜ぶので、いつの間にやら子どもたちも大

      • 【産後うつ記録】子育てサロン、その良し悪し

        子育てサロンへ通うようになって、すぐにお友達ができました。 自動車を止めることができないサロンだったため、利用しているのは徒歩圏内の親子ばかり。 中でも月齢の近いお母さんたち4〜5人とは、すぐによく話すようになりました。 乳児期は同じ生まれ年でも月齢で全く発達レベルが違うので、数ヶ月の差で悩みも全く別物です。 通い始めた頃娘が3ヶ月を迎えたばかりのわたしは、5ヶ月の寝返りをする子や8ヶ月のお座りをする子は、遠い遠い未来にしか見えませんでした。 いつかあんな風にニコニコし

        • さては時ぞと思うあやにく

          明日は節分で、その翌日は立春。 この季節が来ると、ついつい「春は名のみの 風邪の寒さや」と口ずさんでしまいます。 わたしは「早春賦」が好き。 初めて聞いたとき、3番の歌詞の美しさにときめきました。 春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを 如何にせよとの このごろか 如何にせよとの このごろか てっきりめちゃくちゃ美しい恋の歌だと思ったら、そうではなかったみたいです。 でもそう感じる人が多いのも事実なよう。 「春」にソワソワして、ウキウキして、でもまだは

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        • 家族とわたしと産後うつ
          15本
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          26本
        • 日々是ST
          4本

        記事

          明日5歳になるあなたへ

          ちょうど5年前の今頃、わたしはスマホのアプリとにらめっこしていた。 ちょっとトイレ行きたいかも? というような軽い痛みが、そういえば繰り返し来ては退いていることに気づいてアプリでカウントをとりつつ、まだ夫にも両親にも伝えられずにいた。 実家のリビングで、ブランケットにくるまりながらテレビを見ている風に過ごしていた。 口に出したら何かが変わるかもしれない。 そんな不安と、いよいよかもしれないという期待。 すでに予定日を大幅にすぎていて、このままだったら明日誘発剤ね、と言わ

          明日5歳になるあなたへ

          彼らが走り抜けた海は、あの日たしかに澄んでいた

          「風が強く吹いている」 という小説がとても好きで、箱根駅伝にはまってしまった。 例年、たとえ夫の実家でもテレビにかじりついて見ているほどなのに、今年は娘にチャンネル権を奪われて見そびれた。ションボリ。 新年のスタートダッシュ失敗。 年齢を重ねるにつれて、学生スポーツを観るときに胸の熱さが増すのはなぜだろう。 一人だって知っている選手はいないし、関東出身でもないのでゆかりのある大学もないのに。 がんばれと言うのもはばかられるくらい、応援してしまう。 がんばるすがたを、戦う姿を

          彼らが走り抜けた海は、あの日たしかに澄んでいた

          買ってよかったオブ・ザ・イヤー【特別賞 女性の悩みが相当改善したで賞】

          我が家では「これは買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞するね」という会話が、年に数回ある。 ちなみに、過去の受賞者は食洗機。贅沢品だと思っていたけれど、導入してみたら心の底から便利だし、洗い物に費やす分の時間が空いて夫婦の時間が増えた。親1人で子どもを見るときにも、食後に食器を放り込むだけなので「待っててね」をいう回数が減って、最高だった。 そんな我が家の、今年の「買ってよかったオブ・ザ・イヤー」をシリーズでご紹介します。 ✳︎今回は月経の話なので、苦手な方はお避けください。

          買ってよかったオブ・ザ・イヤー【特別賞 女性の悩みが相当改善したで賞】

          柚子を煮た。ジャムを作ると、季節を感じてワクワクする。自分が美味しい匂いになるのも、ちょっといい。柚子茶にして暖まろうかな。

          柚子を煮た。ジャムを作ると、季節を感じてワクワクする。自分が美味しい匂いになるのも、ちょっといい。柚子茶にして暖まろうかな。

          買ってよかったオブ・ザ・イヤー 第二弾【朝の時短は何者にも変えがたいで賞】

          我が家では「これは買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞するね」という会話が、年に数回ある。 ちなみに、過去の受賞者は食洗機。贅沢品だと思っていたけれど、導入してみたら心の底から便利だし、洗い物に費やす分の時間が空いて夫婦の時間が増えた。親1人で子どもを見るときにも、食後に食器を放り込むだけなので「待っててね」をいう回数が減って、最高だった。 そんな我が家の、今年の「買ってよかったオブ・ザ・イヤー」をシリーズでご紹介します。 今回受賞したのは、 朝の時短は何者にも変えがたいで

          買ってよかったオブ・ザ・イヤー 第二弾【朝の時短は何者にも変えがたいで賞】

          買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞【第1弾小型冷凍庫】

          我が家では「これは買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞するね」という会話が、年に数回あがる。 ちなみに、過去の受賞者は食洗機。贅沢品だと思っていたけれど、導入してみたら心の底から便利だし、洗い物に費やす分の時間が空いて夫婦の時間が増えた。親1人で子どもを見るときにも、食後に食器を放り込むだけなので「待っててね」をいう回数が減って、最高だった。 そんな我が家の、今年の「買ってよかったオブ・ザ・イヤー」をシリーズでご紹介します。 映えある第1弾となるこの記事で紹介するのはこちら。

          買ってよかったオブ・ザ・イヤー受賞【第1弾小型冷凍庫】

          世代間ギャップなんて、めちゃめちゃあるけどそれはそれ

          noteを更新できずに苦しんでいます。 書きたいな、と内容を組み立てるテーマはあるのに、文字化しようとすると訳がわからなくなる。 喉元(この場合手元?)に文字が滞留して、混沌になってしまったみたいな気持ち。 さて、今回は完成できるでしょうか。 * 昨日の朝刊で「女性の指導者3割 見送り」という記事が出ていた。 内容は見出し通りで、『2020年までに政治家や経営者など、指導的な立場における女性の割合を3割にする』という従来の目標は未達で、『2020年代のできるだけ早期に達成

          世代間ギャップなんて、めちゃめちゃあるけどそれはそれ

          夜泣きとの戦い、絶賛開催中

          夜泣きがなかなかおさまらない。 いや、おさまらないというのは違うかもしれない。 一度だけ、息子が生まれてから一晩眠りきった晩があった。あれは嬉しかった。 その頃は、起きても1度だったので、心に余裕があった。 なにが原因だろう。 このところ、息子は3度も4度も起きる。 この間受けたインフルエンザの予防接種のせい? 最近夜が寒いから? 昼間は保育園に預けて、朝晩は娘優先でほったらかしだから? アレコレ考えても、答えは息子しか知らない。 あるいは息子も知らないのかもしれない。

          夜泣きとの戦い、絶賛開催中

          note始めて1年が過ぎた。自分が書きたいと思っていたネタは十分に発信しきれていないけれど、焦らずに書いていきます。少しずつでも、書けることだけでも、発信していくことで意味が生まれると信じて。これからもよろしくお願いします。

          note始めて1年が過ぎた。自分が書きたいと思っていたネタは十分に発信しきれていないけれど、焦らずに書いていきます。少しずつでも、書けることだけでも、発信していくことで意味が生まれると信じて。これからもよろしくお願いします。

          【産後うつ記録】子育てサロンへ行くことは決して簡単ではなかった

          長期出張へ夫が行く前に、どうしてもしなくてはいけないことがありました。 それは、夫がいない間「顔を合わせて会話できる大人」をさがすこと。 というのも、この時点わたしはその町に住んでまだやっと2年。 産前に仕事はしていましたが、少し離れた場所で働いていたため、近所に知り合いはいませんでした。 朝夕に夫と過ごす時間だけが、唯一大人とまともに会話できる時間。 この貴重な時間を失ってしまうと、一日中言葉離さぬ赤ちゃん相手の生活です。 それは辛すぎる。 少し話は変わりますが、わたし

          【産後うつ記録】子育てサロンへ行くことは決して簡単ではなかった

          夜、スタバで仕事をした。日はすっかり落ちたのに、店内にはまあまあ人がいて、窓の外は車が走っていて、または起きていた。子どもといると真夜中の21時だけど、世間はまだまだ活動していた。かつてわたしもそういう世界にいたんだな、と懐かしくなった、お母さん4歳。

          夜、スタバで仕事をした。日はすっかり落ちたのに、店内にはまあまあ人がいて、窓の外は車が走っていて、または起きていた。子どもといると真夜中の21時だけど、世間はまだまだ活動していた。かつてわたしもそういう世界にいたんだな、と懐かしくなった、お母さん4歳。

          それでも母はお菓子を作る

          スイートポテトパイを作った。 それも、紫芋を使って。 作っているわたしの周りをうろちょろしては、娘が手元を覗き込む。 「すごい色!」 「あ!クックルンでやってたやつ!」 「お腹すいたー」 「ちょっとだけ、味見したいなぁ」 料理に興味があるようなのでお手伝いを頼むと、折り紙が途中だとかでなかなか来ない。そのうち、パイ生地が柔らかくなりすぎるので、結局わたしがほとんど仕上げてしまう。 そんな娘の口に、残った紫芋のあんをちょっと入れてあげると、 「おいしーー!!」 その声に反応

          それでも母はお菓子を作る