抗わない

甲子園球場のスタジアムツアー。

警備上などの理由から自由に写真を撮ることはできなかった。

その分「ここでは良いですよ」という場所では自由に撮ることができる。

そして希望すればスタッフさんたちが撮ってくれた。

三塁側室内練習場
インタビュースペースの阪神バージョン
この時だけ特別な高校野球バージョン
三塁側ベンチ…

見どころ、撮影ポイント満載だった。

「撮りますよ〜
　ハイッ！」

元気な合図に合わせて撮ってもらうのだが、撮ってもらったものを確認すると、

自分の表情の乏しさになんとも言えない気持ちになる。

口角が上がっていないのも、背中がスッと伸びていないのもれっきとした老化現象。

「撮りますよ」と言われても、スマホのカメラが遠くていつ撮っているのかわからない。

それに撮られるという緊張が合わさって、なんだかなぁの表情になる。

でも。

抗っても仕方がない。

最低限笑顔が作れる練習はするけれど、
必要以上に綺麗に見せようとしなくても良いと思っている。

年齢相応でいいではないか。

だんだん見えにくさが増していくことも。

若い人たちの考え方、行動についていけないことも。


「私が若い頃はこんなではなかった」

「まだまだいけそうな気でいたのに」


そんなこと言ってる場合じゃない。

外見も考え方も今の自分を受け入れて、

抗うことなく自然のままで。

そんな理想に向かえない自分を受け入れていないことも抗っているんだろうな。

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