#6 時代と年齢を超えて
読むタイミングによって印象が変わる、というのはよくあることです。
私のnoteでも、前に『ロゴスの市』という作品を通して、その毎回更新されていく印象についてお話をしました。
しかしこれは、間を置く期間が1年という短さなので、まあ話は大体覚えていて、細部の印象を少しずつ塗り替えていく、という感覚です。
それに対し、中には「あれ、こんな話だったっけ」と、本全体の印象がガラリと変わる作品も山ほどある。
そんな意味で、年齢を跨いで愛し続けたいな、と思うのが森絵都さんの『永遠の出口』