サービス名称 entren に込めた想い。 #20-004
サービス名称 entren に込めた想い。
entren = 「 Entropy 」+「 Serendipity 」
entren の由来は、統計学や機械学習でよく使われる用語「エントロピー 」と、偶発的な出会い・予想外な発見などを意味する「セレンディピティ」とを組み合わせた造語です。
※参考
具体的な意味合いとして「乱雑で混沌とした中にも、素敵な偶然と出会えるプロダクト」という想いを込めます。
森さんと、サービスの構想段階からプロダクトを通じて自分たちがユーザに提供したい本質的な体験価値は何か?を議論しては言語化し、ピッチなどを通じて他者へ伝えていく、繰り返し行なってきました。当時のメモを見返すと、
・知りたかった、新しい情報を効率的に知ることができるような体験
・興味関心分野だけでなく、"興味あるかもしれない" 情報も提示できる体験
・高度で専門性の高い情報やニッチな趣味の情報までも楽に到達できる体験
・能動的・自発的に探しに行くのではなく、受動的に取り入れられる体験
・潜在的に知りたいと思っているかもしれない情報を勝手に集められる体験
…など。まとめては何か違う?対外的にわかりやすく伝えるには?伝わっていない?そもそも自分たちの仮説・前提は正しいのか、ニーズはあるのか?それをプロダクトでどう表現する?という行ったり来たりを繰り返してました。
偶然性ーセレンディピティを創出させる体験
そんな中、Pre-Seedラウンドでの資金調達が完了し、これから本腰入れてプロダクト開発をやっていくぞ!という矢先、BRIDGEの池田さんに取材してもらった記事がこちらになります。(※「aics」は旧サービス名称です。)
" 世の中には多くのキュレーションサービスが溢れている。これらの多くは、一つ一つの記事を深く読んだり、「いいね」を選んだりすることでユーザの嗜好を機械学習エンジンが理解し、使い込めば使い込むほど自分の関心に合った情報が提供されるというものだが、一方で落とし穴もある。自分の関心から外れた情報が入手できなくなる、ということだ。友人や同僚などから人を経て得られる情報であれば、必ずしも自分の関心には当てはまらない情報を得られる偶然性——セレンディピティが期待できるわけだが、この課題をモバイルアプリで解決しようとするスタートアップがいる。 "
池田さんに取材してもらい、はじめて世に発信する記事になることで気付いたこと、それは自分たちのやりたいことを抽象化し言語化すると「プロダクトを通じて、偶然性ーセレンディピティを創出させる体験」だということでした。自分たちのサービスながら、言い得て妙だと感じました。
セレンディピティ とは?
自分たちの根幹価値である「セレンディピティ」とはどういうことか。改めて言語化すると、以下のような「出会い」のことだと自分たちは考えます。
・偶発的な情報との出会い。
・予測範囲外な情報との出会い。
・偏った情報でなく、よりフラットな情報との出会い。
・新たな興味や関心を広げるような情報との出会い。
・思いもよらなかった新しい世界との出会い。
具体的には、
フラッと立ち寄った本屋で「面白そう!」と思える 本を発見する。
スーパーでの買い物中、たまたま目に入った野菜を見て、今日作るレシピが思い浮かぶ。
知人との雑談の中で自分の興味を喚起するような 趣味を見つける。
テレビ番組をザッピングしてて、気になるアイドルと出会う。
……など。
そんな ふとした出会い をWeb上で創出できないか。森さんの技術の力を最大限生かせれば、開発できるのではないか、と思い日々開発に努めています。
セレンディピティとは、「興味あり+知らない」情報
では、人が「セレンディピティ」を感じる情報とはどのような情報か。自分たちは、以下の図のような領域だと考えています。
従来のレコメンドでは「確かに興味はあるけど、既に知っているよ」と感じることは多いのはないでしょうか(検索した商品のバナーが次の日以降、繰り返し何度も表示されてしまう等)。そんな既知な情報からでは新しい発見の機会は乏しいと考えます。
そこで、自分たちは「興味を持つ、且つ知らなかった」情報との出会いこそ、セレンディピティ だと考えます。
※従来のレコメンドとの違いはこちらの記事でもお話ししてます。
いかにして「知らない」を推定するか。そんなアルゴリズムの開発に努めています。
色々とフィードバック貰えたら嬉しいです。
セレンディピティな体験を目指す「検索しない検索エンジン - entren」をぜひご利用ください。まだ理想の状態から程遠く、まだまだ課題も多い発展途上のサービスですが、ユーザの皆様とより良い世の中を創るべく日々サービスの改良を重ねて行きます。色々とフィードバック貰えたら嬉しいです。
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