今月読んだ本『小学生のためのステキルール 夢をかなえる 時間の使い方BOOK』
めちゃカワMAX!!だそうでございます、ハイ。
なぜ突然このようにファンシーでメルヘンでドリーミー!!な小学生向けの本を買ったのか?
あなた気でも触れたんですか?という声が聞こえてきそうですが
安心してください。気なら最初から触れていますよ。ぷっ
こちら、たまたま東急ハンズの夏休み自由研究コーナーで見かけたんですが、正直ビビりました。
イマドキの子どもたちは、こんなに意識高い本を読んでおるのか!?と。
自分が何万円もかけて学んできた知識がもし載っていたら、おばちゃんショックで立ち直れなくなりそうだ!
足早にその場から逃げました。
しかし、しばらくしてからふと、あれを書いた人にはどんな意図があったんだろう?と思うようになりました。
日本て子どもたちにどんどん冷たい国になってますよね、、、
その子たちもいつか確実に大人になり、人口も減っていき、体もデカくてメンタルも強靭な外国の人たちとも渡り合っていかなきゃいけなくなるんだよな〜。
それで、自分たちで何とかしてくださいってほったらかすのはあんまりだよな〜と感じてましたし。
自分には子どもはおりませんが、せめて友人知人の子どもたちには笑顔でいてほしいなという気持ちもありました。
何かしてあげたくても何ができるでもない、、、
そこでこの本。
なんでこんなに可愛らしいカバーなのかといったら、子ども(特に女の子)の目に触れるようにしたいからですよね。
〝時間を自分で管理する〟という大人でも苦戦する難問に早いうちから対処できるようになってほしい
そういう強い想いがあったからこそ、こうして形にしたんですよね、きっと。
本一冊を形にするのって途方もなく骨の折れる作業のはず。
ということは、これ考えてみたら愛情以外のなにものでもないじゃないか!と。
書いた人の立場になってみたら、ようやく冷静になれました。
思い立ってすぐに、職場のビルに入っている本屋さんへ。
いやあ、誰が敵で誰が味方なのかも分からなくなってましたね。。
内容は、表紙にある通りです。
時間の使い方が上手ではないために困りごとに直面した女の子が登場し、時間を上手く使えないことで起こるデメリットと、上手く使えた場合に起こるメリットを、子どもにも分かりやすくイラスト付きで解説していきます。
子どもにありがちな「お母さんに怒られるから仕方なく宿題をやる」状態ではなく、自分の問題としてとらえ、自分で改善することを目指しています。
時間に限らず、朝自分で目覚めるための工夫であったり、忘れ物をしてしまうと時間の無駄も発生してしまうよということも言っています。
他にも、勉強するスペースに関係のない物を置かないとか。
これ大人が読んでも結構身につまされるものがあります(^^;)
巻末には保護者の方へのメッセージもあります。
そこには、「子どもの時間は子どもの時間」であり、そこをまず親が心の底から思うこと
と書かれていて、ハッとさせられます。(←自分、母じゃないのに)
早くしなさい!と言いたくないのに、ノロノロしているからつい言ってしまう。
きっとお母さんあるあるではないでしょうか。
ですが、宿題にしても、「やるかやらないかを選択して、その結果を引き受けるのは子どもです。
ということは、この件に関してあなたはイライラしたり、口を出したりする必要は本来ないわけです。
とはいえ、急に子どもがひとりで解決するのも不可能ですし、つきはなすことを勧めるわけではありません。
子どもの課題を解決できるように協力してあげることは必要でしょう」
監修の高取しづかさんはこのようにおっしゃっています。
それから、一見ムダなことをしているように見えたり、ボーッとしているように見える時間も、子どもにとっては心を整えたり育てたりする大切な時間なので、自発的に始めたことはあたたかく見守ってあげましょう とも言っています。
さて、今回あんまりレビューらしいことは書けなかったんですが、ここでアタクシから、いくつかコメントさせていただきます。
小学生の女の子が、より身近な問題としてとらえられるように、宿題や習い事やお友だちとの関係を例えに出したり、自分のタイプをフローチャートで出せるようにしてあったりと、工夫がたくさん見られる本でした。
女子はとにかくプリンセスが大好きなので、フローチャートで自分が何かしらのプリンセスに当てはまるっていうアイデアが素晴らしかった。
ですが、このプリンセスたちが一度登場したきりで、後々あんまり出てこないのがちょっともったいないと個人的には思います(^_^;)
そして、「急ぎ度」をX軸、「重要度」をY軸とした意識高い系の世界ではお馴染みのマトリックス表が出てきてビビりました。
これは、自分にとって優先度の高いこととはなんなのかを見える化するのに非常に有効な作業なんですが、ここでアタクシから一言!!
マトリックス表には4つのグループができますよね。重要かつ急ぎ、重要かつ急ぎでないこと、重要ではないけど急ぎ、重要ではなく急ぎでもないこと。
小学生にとっては時間て無限のようなものだと思うので、本書ではあえて強調しなかったのかもしれない。
でもな、実はこのマトリックス表の中にある4つのグループの中で1番忘れてはいけないのが、重要かつ急ぎでないことなんやで。
それを大事にできた人が、大人になって夢を叶えてる人たちなんやで。
急いでやらなかんけど実はたいして重要度の高くないものに惑わされんようにな!
散々惑わされてきた経験から言っておきます(苦笑)
あ、それから(←まだあるの?)
この本に書かれていることを全て実行できたら、そりゃあ優秀なレディーになれると思います。
もちろんそうでしょう。
ところが人間には、ど〜〜〜しても苦手なジャンルというものがあります。それが人間ってもんです。
夢を叶えた立派な大人と呼ばれてる人にも当然、苦手なことはあります。
彼らはどうしてるのか?
ミスをしても大丈夫なようにシステムを作ってるんだそうです。
例えば、酔っぱらうと良いアイデアが浮かぶけれど酔いが冷めるとすっかり忘れてしまう人がいます。
その人は、アイデアが浮かんだらメールに打ち込んで友だちに送ってしまうんだそうです。
翌日、「昨日こんなメール来たけど、あれなに?」と言われて思い出す。
また別の人は、午後3時になるまでは自分の時間に集中したいので、スマホをいじらないようにパスコードを信頼できる職場の部下に決めてもらって、出社してその人に開いてもらうまでは絶対に開けないようにしているとか。
周りから尊敬の眼差しで見られてる大成功者ですら、そういった工夫をしてるのは驚きます。
できないことを、「次こそはできるように」「次こそはできるように」といって何度も失敗して落ち込むのは、本人も疲れるし周りもハッピーではない。
自分を過信しないで、できないことは信頼できる人にさっさと投げてしまうことも大人になったらアリ!
ということも、付け加えさせてください。
あれもこれも自分で全部できるようにならなきゃって私たちが錯覚してしまうのも、子どもの頃に親から注意されたのが影響してるかもしれないですね。
でも、親が何を思っていたかを想像するとおそらく、「この子が将来ひとりでも困らないように。そのためにできるようになってほしい」じゃないかな。
実際大人になって、代わりにやってくれる人がいるなら別にそれでいいんですよね、本当は。
子ども目線と親目線、両方学べる本でもありました。
興味を持たれた保護者の皆さまはぜひ、お手にとってみてください。
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