6週間瞑想生活で集中力は激増する
瞑想・マインドフルネスが世界的にブームになっている現在。
グーグル、アップルを始め、世界の名だたる企業も社員研修に組み込んでいることは有名ですよね。
では、
なぜブームになっているか説明できますか?
実際に効果はあると思いますか?
そもそもマインドフルネスと瞑想の違いが分かりますか?
人類の中でも頭の出来が違う人たちがこぞって取り組んでいるからには、何かしら理由があるはずです。
そう思い、僕はカリフォルニア大学式6週間人生改造計画の中で瞑想を行いました。結果はもちろん、その背景についても一通り解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、マインドフルネスや瞑想の全体像が掴めるようになります。
マインドフルネスと瞑想の違いとは?
なんとなく「マインドフルネス」や「瞑想」と言った言葉を知っている方は多いと思います。それほど日常生活の中でも目にする機会が増えたからです。
しかし、その違いをはっきり説明できる方はどれほどいるでしょうか。
まずはこの二つを整理します。
結論から書くと
マインドフルネスの状態を作るために瞑想を行う
ということです。
つまり、「マインドフルネス=ゴール」「瞑想=手段」という関係になります。
この二つの概要を超絶簡単に説明すると
マインドフルネス:
過去や未来ではなく、”今”に自分の注意を向けること。現代人は過去や未来に意識を取られることが多く、その結果”今”の行動に悪影響が生じる状態になっている。そのため、目の前のことに注意を向ける力をつける必要がある。
瞑想:
元々ブッダが悟りを開くために行った”手段”。自分自身を見つめる、脳をリラックスさせるなど、ある”目的”を達成するための”手段”として使われる。そのため、仏教・マインドフルネスと言ったゴールを達成するために用いられる。
なんとなくイメージがわかったでしょうか。
大前提として理解すべきことは、「マインドフルネスはあくまで現代の生活・自分の能力を改善するために行う」ものであり、「その方法として瞑想を取り入れた」ということです。
よく仏教における瞑想や禅と混乱する方がいますが、そもそもの前提が違います。マインドフルネスは科学的に能力を上げるために行うものであり、悟りを開くために行うものではありません。単に仏教で使われていた手段が良かったために、その手段を使っているだけです。
上記の書き方だとマインドフルネスの下に瞑想が位置しているように認識してしまうかもしれませんが、そうではありません。瞑想は説明にあるようにマインドフルネス以外でも用いられます。
しかし、「マインドフルネス」と「瞑想」という二つだけの関係性を表すとしたら、冒頭の結論になります。
この記事はあくまでも自分の能力を改善するために瞑想を行った、言い換えれば、マインドフルネスな状態を作るために瞑想を行ったので、この記事内での言葉の定義は上述のようになります。
なぜマインドフルネスが必要なの?
前章に書いたように、僕はマインドフルネスな状態を作るために瞑想を行いました。
なぜマインドフルネスな状態を作るべきかというと、「現代人の僕たちは考えるべきことが多すぎて、注意力のコントロールができなければ生産性の低い人間になってしまう」からです。
この辺りは他の方のブログにも書いてあると思いますのでそちらも参考にすると良いですが、「自分が思っている以上に注意が散乱しているよ!」ということです。
例えば夜に好きな人に告白する予定を組んでいたら、日中はそのことで頭がいっぱい。集中していても、常に頭の片隅に夜のことを考えて仕事が手につかない、なんて経験がある人は少なくないのではないでしょうか?
極論を言うと、現代人は毎日そのような状態になっています。
常に過去や将来といった現時点ではどうしようもないことに意識を奪われ、唯一コントロール可能な”今”におけるパフォーマンスが低下しているのです。
数百万年続いた狩猟採集期間において、人類は今日の食事に対してのみの注意しか必要ありませんでした。しかし、100年時代に突入した今、何十年単位の時間軸で物事に注意を向けなければなりません。
この辺りは「最高の体調」にも書かれていますが、生物学的に人類は長期間に注意を向けて行動することが苦手です。長期間を考えなければならない時代だからこそ、注意力をコントロールする必要があるのです。
どんな瞑想を行ったか?
一口に瞑想と言っても、様々な瞑想方法があります。
しかしながら、今回のプログラムの内容は
「どんな瞑想方法でも良いから1日1時間瞑想する」
だったので、自分が行いやすいものを選びました。
実際に行ったものは以下の3つです。
※これ以外にも本当に様々な方法があります。僕はメンタリストDaiGoさんの動画を参考に行いました。
① 歩行瞑想:常に足に注意を向けて歩き続ける
② 呼吸瞑想:座りながら呼吸に集中し、そこから体全体へ注意を向ける
③ ボディスキャン瞑想:寝転美、体の各部位へ順番に注意を向けていく
これらを6週間の間毎日1時間行います。いきなり1時間ぶっ続けは不可能なので、30分×2のように、分割して行ってみてください。
最初は3分も連続して注意を向け続けることができないと思います。僕も気がついたら全く別のことに注意が向いていていました。
注意が違うところに飛んでいると気づいたら、そっと元の場所に戻しましょう。瞑想超上級者でもない限り、絶対に飛びます。なので、飛んでしまったことを止めるのではなく、飛んでしまっている時間を短くすることを目標にするのが良いと思います。
すると段々注意の続く時間が長くなります。初めは「1分集中、2分他のことを考える」の繰り返しでしたが、最後の方は「10分集中、30秒他のことを考える」くらいにはなれました。
瞑想中は寝るな
あと、大事なこととして「瞑想中は寝ない」ということがあります。
当たり前だと思うかもしれませんが、一度1時間瞑想をやってみてください。
注意が飛ぶのではなく、意識が飛びます。
このプログラムの瞑想における大事なポイントは「リラックスと集中の間を維持する」ことです。別の良い表現をすると「気持ちの良い集中力を身につける」ということです。
「そんな集中力あるのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし皆さんも経験したことがあると思います。
例えば夢中になる映画を見たとき。2時間ほかのことを全く考えず画面に集中し続けているにもかかわらず、見終わった後は気持ち良くなっていませんか?
もちろん作品の内容が良いということもありますが、気持ちの良い集中は脳をスッキリさせてくれるのです。「集中する」と書くと単に脳が疲れると想像しがちですが、「気持ちの良い集中」は脳をスッキリさせることにつながります。
僕のオススメはズバリ「歩行瞑想」です。なぜなら圧倒的に眠くならないからです。DaiGoさんも歩行瞑想をオススメしていました。(理由は少し異なりますが…)
もしプログラムをやるとなったら、ぜひ歩行瞑想は試してみてください。
瞑想による変化はいかに
さて、やっと瞑想の結果について書いていきます。
僕が体感として実感したのは
① 集中力が劇的に上がる
② セルフコントロール能力がつく
③ 脳がスッキリする
④ 集中力を入れるスイッチがわかるようになる
⑤ 自分を客観視できるようになる
⑥ 睡眠の質が改善する
この6つは確実に実感としてありました。
ストレス耐性やポジティブになるようなことは、僕自身があまりストレスを感じていなかったり、元々ポジティブ傾向が強い性格からか、大きな実感はありませんでした。
ただし、たった6週間の瞑想でこれらの変化がリアルにわかるのはすごいと言わざるを得ません。
もちろん、これらの6つは相互的に影響を及ぼし合っています。
例えば「集中のスイッチがわかるから集中力も劇的に増える」「自分を客観視できるからセルフコントロール能力が身につく」といった感じです。
集中力はどんな場面でも必要になる”最強のスキル”ですが、瞑想をしただけで自分でわかるほど改善するって冷静にすごすぎじゃないですか?
また、セルフコントロールもなかなかすごいです。
YouTubeやNetflixが面白すぎて気がついたらとんでもない時間を消費していた、なんてことを毎日のようにしていませんか?僕はしていました。
しかし、瞑想を始めてから、これがピタッと止まりました。次の動画が気になったとしても、それを止めることができるようになったのです。感情より理性が強くなったとも言えます。
他にも、意図的に脳の状態をコントロールできるので眠りやすくもなります。ベッドに入ると色々なことを考えてしまって寝れないという方も、瞑想をすると意図的に脳を空っぽにできます。こうなると、気づいたら寝ています。
もちろんこの他にも、あらゆる効果が瞑想には期待されています。瞑想研究自体が比較的新しいものなので、人によって効果が出るもの・出ないものもあります。
しかし、少し勉強するとその可能性に驚きます。気になった方はぜひ少し勉強してみて、瞑想の可能性を実感してから始めてみると良いと思います。
まとめ
正直、始めるまではやはりスピリチュアルな印象を持っていました。しかし、とりあえずやってみると驚くほど効果を実感できました。
世界最先端のビジネスが動くシリコンバレーでも導入されていることにも納得です。
瞑想の良いところは、時間さえ確保できれば"0円"で始められることです。「気になったかまずやってみる。それでダメならやめればいい。」くらいのモチベーションで始めてみて良い物だと思います。
僕はそれで良い結果を得ることができました。これからも1時間は無理でも20分くらいを目標に毎日継続していこうと思います。