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カラスは文字を理解できるのか?

昨日は長男の保育園登園前に少し散歩をしました。

近所の公園をうろうろ。
9時頃に保育園へ辿り着ければよいので、ぽかぽか陽気のなか、普段は登らない丘を登ってみるなどして長男と(抱っこひもに入った長女と)の散歩を楽しみました。

遊具があるエリアも通ったのですが、朝から遊具で遊んでいる子どもはさすがにおらず、子どもの代わりに? たくさんのカラスがいました。

遊具エリアを取り囲む木々に止まって鳴くカラス、遊具と遊具の間をぴょこんぴょこんと移動するカラス、水飲み場に残った水たまりに入るカラス……
親子や保育園児でにぎわう時間帯には見られない数のカラスがくつろいでいたのです。
「わっ! いっぱいいる!」と少し怖がりながらも喜ぶ長男。

母はかこさとしさんの絵本『からすのパンやさん』(そういえば最近読んでいなかった)を思い出していました。
東京都のカラス対策や親の声かけのせいか? 子どもの頃は「カラス=イヤな鳥」というイメージを抱いていました。

井の頭公園の中にも一時期こんなトラップが設置されていた記憶がうっすらあります。

中に入ったたくさんカラスの鳴き声が何重にも重なっているのが怖かった記憶……

そのイメージは成長するにつれて「頭のよさそうな鳥」へと変わっていったのですが、子どもと『カラスのパンやさん』を読むようになってから、カラスにも愛嬌があるよなぁ、よく見るとおもしろいなぁ、と嫌悪するほどではなくなっていました(なんだかよくわからないが、ハトの方が苦手になってしまった……)。

さて、カラスたちに別れを告げて保育園へと向かっていると、ゴミ捨て場にこんな案内が吊されているのを見つけました。

掲示方法から内容まで、もうすべてがおもしろい!

ほぉ! と立ち止まるわたしに、「何て書いているの?」と尋ねる長男。

そのまま読み上げて意味を解説するも、カラスに向けて書かれた(と思える)この紙のおもしろさがよくわかっていない様子。

人間が仕掛けたトラップに引っかかることなく生き残り、人間が捨てそびれたゴミをつっつくことで腹を満たし、公園の水飲み場で喉を潤し、体もきれいにし、ついに文字(それも漢字!)を読めるようになったカラスのストーリーを空想し、母はニマニマしてしまうのでした。

おしまい。


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宮沢早紀
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