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パッケージに惹かれて商品を手に取る虫好き長男。しかし、それは……

消耗品の買い出しでドラッグストアへ行った時のこと。

ラップに、洗剤に、歯ブラシに……と買い物リストを手に歩くわたしを長男が呼びます。
「おかあさぁーん、これ買いたい!」

ああ、ハイハイお菓子ね。
「家にコアラのマーチがまだあるよ」
そう言いかけて声がした方を見ると、そこはお菓子の棚ではありません。

一体、何がほしいのかい?
そう思って近づいてみると……


虫自体を捉えるトラップタイプは
捕まえた後の処分が無理だと昔から思っていた

なんとそこは殺虫剤コーナー。

長男は商品を指差して「虫がいっぱい描いてあるから、これほしい!」と言います。

確かに沢山の虫が描かれてはいるけれども。
そして商品によっては沢山の虫に出会えるかもしれないけれども。

それは虫が苦手な人や沢山出てきて困っている人のための商品で、君の大好きな虫を殺すためのものなんだよ……とざっくり説明。

殺しちゃうの? 虫を? せっかく見つけたのに? 蚊じゃないでしょ?(虫を殺さない主義の夫も蚊だけは厳しく接しており、長男はそれを覚えていた模様) と不思議そうにしていましたが、しばらくするとパッケージに描かれているムカデの種類は何だろう? などと言いはじめ、思い出したかのようにお菓子のコーナーをフラフラしていました。

パッケージで機能を訴求しないといけないのはメーカーの人間としてもわかるのですが、虫が苦手な身としてはスプレー缶など家にしばらく置いておくものにリアルなテイストの虫のイラストを描かないでくれよ、と思うのでした。
せめてかわいらしいイラストであれば……と一瞬思いましたが、それだと情がわいて殺せなくなる(つまり継続して商品を使わなくなってしまうことを意味する)かと思うなどしました。
店頭のド派手なパッケージを剥がすとシンプルなパッケージ(文字のみ)になる、みたいなふうにできるといいのかもしれませんね。


おしまい。

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宮沢早紀
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