トレーニング方法の選びすぎ問題

様々なトレーニング方法が存在する。どれも良いところもあるし、効くだろう。でも、情報が溢れている今では、あるトレーニング法の良い部分が説かれる一方で、それ以外のトレーニング法が否定される傾向がある。ぼく自身もそうだけど、自分のトレーニングを考えるときに色々なものを参考にしながらやっぱり最高のものを求めちゃうところがある。最高のトレーニング方法を求めるから、トレーニングにある様々な部分が見えなくなり、様々な部分をまとめ上げた一つの方法しか見えなくなってしまう。その結果、ある方法を良いと判断しながら別の方法を拒否してしまうわけだ。それぞれの方法にある良い部分を見ればいいのに「何々法」以外のものに目向きはしない。明らかにこれは間違った考え方だ。体力トレーニングは一つの方法にまとめられるほど単純なものではない。勉強すればするほどその奥深さに気づく一方で、大概のものは効果を生むということも理解できるはずだ。それを踏まえて本記事で言いたいのは、何々法という名前にとらわれず、自分の目標にあったものを考えながら体力をもっと広く見て欲しい、ということだ。

強くなりたい、という目標があるとしよう。一般論によると重いウェイトを持ち上げるトレーニングが必要とされている。そこでジムに通って重いウェイトを持ち上げるトレーニングに励む人がいる。それ自体は何も問題ない。重いウェイトを持ち上げるトレーニングをすれば強くなるということは化学的にもたくさんの人にも証明されているから否定することはできない。ただ、だからと言って重いウェイトを持ち上げるトレーニング以外のトレーニングが無効化ということにはならない。

体操選手を見ればわかるように体重だけを使った自重トレーニングでも十分に強くなることが可能だ。

じゃ、どっちが良いのか?

そんな話になると多くの人が混乱してしまう。
でも、答えはいたってシンプルだ。どっちも良いのだ。そして、どっちもトレーニングに入れれば良い。個人的な好みや目標などで片方だけに集中するならそれも良し。大事なのは、「オレがウェイトトレーニングしているから自重トレなんかいらない」という限定的な考え方にならないことだ。それぞれはいいところもあるし、与えてくれるメリットも違うから両方を取り入れることでバランス良く強くなれる。具体的な取り組みは千差万別で、その人の目標や嗜好によるところが大きいけれど、一つの方法の信奉者にならず、考え方をオープンなものにしながら色々なものを試して自分の持論を作り上げていくことが何より重要だ。結局は、どのトレーニングでもいいから。何をするかを気にするよりまず何かやった方がいい。

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