全部が「ていねい」じゃなくていい、休日魔女のカレンダー
魔女(魔法使い)と初めて出会ったのは多分、ジブリ作品の『魔女の宅急便』
魔女は魔法を使って箒に跨って空を飛んだり薬を作ったりする、特別な力を持った人たちだと思っていて、子供ながらに「魔女や魔法はファンタジー」だと諦めていた。
それでも、魔女や魔法とは関係なく子供の頃から植物が好きで、家を囲むようにあった小さな庭で鼻歌を歌いながら意味もなく草花や虫を観察していた。
一番最初に抱いていた将来の夢は『花屋』(これは今現在叶っている)
裁縫好きで、料理も嫌いじゃなかった。祖母と一緒にお茶を飲んで過ごすのがとても好きだった。
『ていねいな暮らし』という言葉を知ったのはいつだったかわからないが、昔から実はそういう暮らし方、時間の過ごし方に憧れている部分があって、呉服の勉強をしている専門学生時代は特にそうだった。憧れているだけで、そんな暮らしとは程遠かったけれど。
でも、課題に追われながらもひたすら手縫いをしている時間は、私にとって「ていねいに過ごす時間」だったと思う。
社会に出てからはそんな時間も気力もなく、いつしかバリバリのキャリアを築いて余裕のバリキャリ暮らしをしてやるぞなんて思っていたが、呉服業界で挫折し、その後も自分が本当にやりたいことは何なのかを考えながら色々な業界でのアルバイトを転々としていた。
そんな中で起きたコロナ大流行。
ちょうど続けていくか悩んでいた仕事をやめ、晴れた日は人を避けてひたすら散歩をする日々…
その途中で偶然見つけたシシトウの苗を園芸店で2つ買って帰り、バルコニーで育て始めたのがきっかけで、もともと好きで育てていた植物への熱も高まり、家庭菜園が広がっていった。
子供の頃、庭で色々な花や虫をずっと眺めていたように、収穫までまだまだな青い実を時間すら忘れて眺めている。
それは、特に他人からは意味がないようでいて、紛れもなく『私が私でいられる時間』である。誰からも影響を受けたりしない、純粋な『私の時間』
そういう時、長い時間をそこで過ごしたような気がして時計を見ると、思っていたほど時間は経っていなかったりする。
趣味だけに限らず、「なんか今日は調子いいかも」という日に没頭し、一区切りついたので顔を上げて時計を確認すると、思ったほど時間は経っていなかったりする。まるで、時間が伸びたみたいに。もしくは、実際の時間の中で自分が凝縮されたスピードで生きたみたいな感覚。
「時間ってもしかして伸び縮みするんだ」と思うことがある。実際にそう言う人もいる。
もしもそうだとして、まるで魔法みたいだなとも思う。そして、この感覚を自分で上手くコントロールできるようになったら、魔法使いかもしれない。短い時間でたくさんのことができるだろうし。
どうやったらこの『時間の魔法』を使えるようになるかを考えた結果、私の答えとして、『いかに自分自身を過ごすか』が鍵ではないかと思った。
子供の頃、楽しいと思うことの連続する時間は、時計が指す過ぎた時間よりも何十倍にも長く充実していた気がする。一日の中でたくさんの発見があり、毎日何往復もする庭は全てが輝いて見えた。
そういった時間の中で、私は確固たる『私』でいられたのではないか。
本当の私、自分が自分であることを許せる時間、人生を生きられたら、『時間の魔法』は本当に使えるかもしれないし、子供の頃に既に無意識に使えていたのではないだろうか。
私にとって、私でいられる時間。
植物の世話、裁縫、料理、お菓子作り、動物との触れ合い……
今すぐ、それを私の過ごす時間の全てにすることは難しい。
でも、例えば休日だけ本当にやりたいことを一つやる。時間の魔法を使う。それができれば、私はある意味『魔女』であってもいいのではないだろうか。
花や草木を愛でて、採れた野菜や果物を調理し、ハーブを摘んでお茶にして、新しい季節のために自分の衣を仕立て……他人から「どうやって暮らしてるのかわからない魔女みたいな人」でありたい。
その夢を少し叶えることができるのではないだろうか。
ふと、そう思ったのが【休日魔女】をやってみようというきっかけだ。
生活の全部が丁寧じゃなくていい。全部の休日がそうでなくていい。
やってみて思ったことを私がただちょっとしっかり目にまとめた日記を書くだけのこと。
そして、予定のない休日に「そういえば、気になることをこの人がやってた気がする」と誰かが読み返すnoteであればいいなとも思うし、「次の休みにこれをやってみよう」と思うことが書いてあるnoteになったらいいなと思う。
全部が「ていねい」じゃなくていい。
【休日魔女のカレンダー】はじめます。
やりたいことを実現し続けるために
やりたいことをやる、と一言で言っても、何でもできるわけではない。
最初から膨大な時間とお金がかかることはできない。
そもそも「休日にちょっとだけ丁寧に自分の時間を過ごす」がテーマなので、丸一日使うのは少し違う。
かといって、一瞬の為に膨大なお金を掛けるのもちょっと違う。
できるだけ身近なところから始めやすいことを、ちょっとだけ丁寧に実践してみる方が気軽だし、私の性格上続くと思う。
特に、それを実践したとしてnoteにまとめる作業のことを考えると、尚のことその方が続きそう。
10代の頃は、本当にとりとめのないことをよくもまぁ散文にしても毎日のようにブログで更新できていたなと思うくらい、最近は文章を書くことすら面倒くさくなってしまった……
ということで、休日魔女のカレンダーのポリシーとして
この3つは自分で守っていこうと思う。もちろん、どうしてもやってみたいことにお金をかけるべき時に惜しむ必要はないので、その時はワークショップに参加したり、良い材料を買って挑戦してみたりしたい。
やりたいこと候補
まずは、私がわざわざたくさんお金と時間を使わなくて良いことから、公開できるnoteを書いていきたい。
具体的には、
などなど…
まずは、私が持っている技術や体験からnoteにしていきたいと思います。