#1 参加者が抱える課題を差別化のヒントに変えた逆転の発想とは。
前回、自身のブランドに関するプランと自らの思いの丈をアドバイザーの前で発表した、岡田さん。
ここからは、アドバイザー達による質疑応答の時間に入る。
水野先生『発表ありがとうございます。服とメイクの話が二つあって、軸はあると思うんですけど、岡田さんの中でどっちも同じ熱量なのか、メイクの方が強いのかとかはあるんですか?』
岡田さん『服の方がメインで、アパレルブランドをやっていく中で、同時並行でメイク商品も売っていきたいという風に考えています。』
水野先生『今の話とプレゼンの話を踏まえると、メイク用品は安定したお金稼ぎのためにやるっていうようなイメージなのか、やりたい事は服だけれど、それだと不安なのでメイクも同時に行おうという感じなのか。』
岡田さん自身が思い描くブランド像、そして運営の仕方について質問を投げた水野先生。この質問によって、その場にいて全員がプランの内容をより具体的にイメージできたのではないだろうか。
『めちゃめちゃ素敵やと思います。』
藤本さん『発表ありがとうございます。めちゃめちゃ素敵やなって、それこそ自分もファッションとか興味あるし、互いに刺激しあって、もっとおしゃれになっていくみたいな世界感はめっちゃ好きなので、ぜひ実現してほしいなって思います。そこで、改めて誰のどんな課題を解決したいのかなっていうのをもう一回聞いていいですか?結構ターゲット層も広いのかなっていうのも思って、具体的にどういう人をどういう状態にしたいのかをもう一度聞けたら嬉しいです。』
岡田さん『ターゲット層にしたいのは、20代30代の服に対しての関心度が低い人なんですけど、主なターゲット層は学生です。例えば、大学生になったばかりで垢抜けたいけれどファッションがあまり分からない、主にそういった人達が垢向けるとまではいかなくとも僕のブランドが変わるきっかけになれればなと思っています。』
藤本さん『ありがとうございます。めちゃめちゃ素敵です。例えば、さっきの課題のところで顧客層が一部の地域に限られてしまうみたいなところ、逆にこれめっちゃいいなと思って、東京や大阪っておしゃれな人多いからあんまり需要は高くないのかなって、それよりは服の楽しさにあまり気づけてない人達が地方の人の方が多いかなって思うので、そういう人達に対してファッションの楽しさを伝えていくポップアップとかのイベントを地方でいっぱい開催したら、それが差別化になるんじゃないかなっていうのを考えましたね。』
岡田さんが感じていた課題を逆に差別化のヒントに変えたアドバイザーの藤本さん。人に影響を与えるプランを素敵だと感じ、柔軟な発想でヒントを提案できたのは人と繋がる事の大切さを日々感じ、活動されている藤本さんならではの人柄と感性ではないかと筆者は感じた。