生きる意味や理由は、今求めるよりも、事後的に知ろう。
私たちはなぜか、生きる意味や生きる理由を求めてしまう。偶然生まれ落ちたのに、理由があって生まれてきたように考えてしまう。しかし、人間も動物と同じで、生まれ落ちて、そして、気づいたら生きている、ただそれだけなのだ。
しかし人間は、生きていることに気づいてしまうのだ。これが問題だ。動物は生きていることの意識はない。しかし人間は生きているということに気づくのだ。気づくということは、生きていることと、生きているのだという意識に乖離があるということだ。ここに、生きる意味を求めたり、生きがいを求めたり、生きる理由を求めたりするスキが生まれてしまうのだ。
生きる意味は、今求めるよりも、事後的に知ろう。今は精一杯生きるだけだ。自分の生を思いっきり燃焼させるだけだ。そして、そのあとに、あの時ああやって生きてきたのは、これを実現したかったからなんだなと、思うことだ。今求めるものは、意味じゃなくて、ただ生きることだ。誠心誠意。