神様と人間の違いは、自分を客観視できるかどうかだ。
私はこの世で最も賢い人間だ。なぜなら、私は自分が無知であることを知っている。(ソクラテス)
【考えるヒント】
人間は、圧倒的に自分勝手な存在だ。まるで神様のように、自分勝手だ。神話に当たれば、神様の傍若無人さは、どこかしこに書いてある。旧約聖書にだって書いてある。しかし、神様と人間の違いは、自分を客観視出来るかどうかだ。
絶対的存在である神様は、客観視をする必要がない。しかし人間は、自分を客観視しなければならない存在だ。絶対的ではないからだ。そして、ソクラテスは、歴史に残っている限りで、つまり、記録上初めて、自己を客観視した人物だ。だからこそ、世界で一番の賢者なのだ。
私たちは、自分を客観視出来る人間でいよう。この状況で、どう振る舞えば良いのかを、状況から少し身を引いて考えられる人間でいよう。ソクラテスのように、「無知の知」を語れるようになることだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年11月26日(金)VOL.5338
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)