真実をつかむ人間は、少数なのだ。それは、真実は思い込みから自由になった時に見つかるからだ。
私たちはある種の思い込みを背負って生きている。今まで育った文化的な流儀や価値観、時代の背景、育った親の価値観、そして、大人になってから身に着けた常識、職業的なルール、その他もろもろの関係から影響を受けて、ある種の思い込みが自然と自分の中に入っている。
しかし、私たちは自分がそういう思い込みから物事を判断しているとは思っていない。まさに、理性的に判断し、理性的に行動しようとしていると思っている。がしかし、そうではないのだ。だからこそ、私たちは同じことに対しても色々な意見が出るのだ。そして、大勢の一致した意見よりも、少数の意見の方が押しつぶされてしまうのだ。
いったん、自分の自然としてしまうものの見方から自由になるように、意識してみよう。真実はそういう思い込みからは見えてこない。だからこそ、真実をつかむ人間は、少数なのだ。しかし、その少数の中にこそ、真実があるはずだ。それは、思い込みから自由になっているからだ。真実をつかむ人間でいたいものだ。