悩んで落ち込んだとき、必要なのは理性。いらないのは感情。原因をクールに分析して、解決方法を見つける習慣を。(美輪 明宏)
【考えるヒント】
問題が発生した時、私たちが、まずやることは我に返ることだ。問題の中心にいて、右往左往する状況から、一旦離れて、問題を客観的に見ることが出来るところまで距離を取ることだ。そうしない限り、私たちは、感情に左右される存在のままだ。感情に左右されていれば、問題の原因も分からず、ましてや解決策など思いつくはずもない。
自分が問題の渦中にいる限り、理性的にはなれない。感情の渦に巻き込まれて、理性が出てくる暇がないからだ。理性を呼び起こすために、一旦距離をとって、問題を眺めることだ。それが、我に返るということだ。理性は客観的な姿勢を求めるものだ。問題の渦の中では、感情が支配する。なぜならば、問題は感情を害する事態だからだ。その感情を抑えるためには、距離
を取ることしかない。
私たちは、問題が起こったら、大騒ぎしないで、じっと問題が見られる位置まで離れよう。大騒ぎしているうちは、渦中の中だ。そこから離れれば、誰だって、客観的になれるはずだ。我に返ることを自分に求めることだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年8月12日(木)VOL.5262
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)