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言葉は、自分の考えを表すと同時に、自分の考えを隠すためにも使われるのだ。

言葉は考えを隠すために人間に与えられたものである。(スタンダール)

言葉は、いま目の前にないものまで言い表すことが出来るものだ。ということは、嘘が付けるものということだ。私たちは、この本質を理解する必要がある。言葉は、自分の考えを言い表すことが出来ると同時に、自分の考えを隠すためにも使われるのだ。

では何を信じればよいのかというと、文脈なのだ。その言葉が発せられた文脈をしっかり理解することだ。今発せられた言葉だけを字義通りに解してしまうと、言葉の魔力にかかってしまって、ミスジャッジを犯してしまう。だから、文脈に置かれた言葉として解することだ。文脈は嘘をつかない。話始めた時からの文脈をしっかりなぞっていけば、整合性があるのかないのか、はっきりわかるはずだ。

私たちは、語られた文脈を理解しよう。昨今のマスコミの悪意に満ちた引用は、明らかに文脈を意図的に隠している。これこそが、言葉が嘘になる土壌なのだ。私たちは、言葉に騙されないように、文脈をしっかり把握することだ。

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