他人と自分。同じこともいっぱいあるが、違うところもいっぱいあるのが人間だ。
人間は自己中心的な心性を持っている。時には神様のように考え、振舞うし、時には悪魔のように考え、振舞う。他者は自分の都合でいかようにもなると思っている。私の世界なんだから、私の言うことを聞いて当然!というように、無意識のうちでは思っている。
そんな傍若無人な人間が、残念ながら少数派ではない。ほとんどすべての人間がそう思っているのだ。だからこそ、世界では心理的戦いがいつも繰り広げられるのだ。しかし、そのおバカな心持ちに気づく人間もいて、そんな人間は少数なのだが、他者を認めて、他者の権利を大切にして、人間関係を健全なものに作り変えようと動く。そして、そのような人間が世界の中である一定の幸運をつかむのだ。
他人と自分が違うことを心の底から理解しよう。同じこともいっぱいあるが、違うところもいっぱいあるのが人間だ。そのことを認めて、それでも人間関係を築くことだ。そうすれば、世界は案外、住みやすいものになるはずだ。