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才能は静けさのなかでつくられ、性格は世の荒波のなかでつくられる。

【考えるヒント】
私たちは、自分の才能を自覚して磨けるわけではない。しかし、あれこれとやっていくうちに、徐々に、やることが定まってきて、自分はこの方向でいこうとなんとなく思い、その時から、徐々に一人で、努力をしだす。努力をしだしてからは、あれこれ悩み、努力がすぐに実らないと不安になり、努力が実ればちょっと自信が生まれ、努力の最中は、自分自身との対話を繰り返して、徐々に自分の才能に目覚め、その才能を意識的に磨きだす。

しかし、性格は、才能と違って、まずは、人間関係の海原に落とされて、形成されていく。気が付いたら、こんな性格になっていたと自分で思ったその時から、意識的に、性格を再形成するために、自分自身を見つめ直すか、自分の性格に目をつぶって生きて行くかが分かれる。

私たちは、どう自分の人生を生きるかが、大人になったら、いつも世間から問われている。世間とは、人間関係のことだ。他人から、自分自身の人生をいつも見つめ直せと言われているのだ。そう思って、日々の自分と対話を繰り返すことだ。才能を磨くのも、性格を磨くのも同じことだからだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年6月21日(月)
VOL.5224     
作者:中土井鉄信


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