人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。(徳川家康)
【考えるヒント】
今から48年前、私は小学校6年生として、修学旅行で日光に行った。そして、日光東照宮にお参りし、その近くのお土産屋さんで、徳川家康の言葉が書いてあるものを買って、家に飾った。その中で、今でも覚えているものがある。そして、私に一番影響を与えたものが、「人の一生は重荷を負うて云々」だ。
「不自由を常と思えば不足なし」も私に影響を与えたが、それ以上に、重い荷物を担いで人生を行くことの方が、圧倒的に影響が強かった。この重い荷物こそ、私のやること、ミッションだと思ったのだ。だから、重いミッションとは何か。自分は何をやればよいのか。若い頃は、いつも迷っていた。これが本当に、私のやることなのか。これが、私のミッションなのかと。
重荷とは、自分のおかれた状況の中で出てくる問題のことだ。その問題をしっかり受け止め、自分で担いで解決することなのだ。だから、迷わずに生きていくことだと遅まきながら気づいた。人生は、重荷をしっかり背負って、歩いていくことだ。自分固有の重荷を。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年11月17日(水)
VOL.5331
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表)