竹にはフシがある。そのフシがあるからこそ、竹は雪にも負けない強さを持つのだ。(本田 宗一郎)
記念碑的成功、記念碑的失敗、このような記念碑的出来事が、人生には何回かあるはずだ。あの出来事があったから自分が強くなったとか、人生がちょっと変わったとか、そのような出来事があるはずだ。
私たちの人生は、このような人生の節目節目を経験して、徐々に深みを増してくる。そして、その深みの程度が自分の個性となって、将来待ち構えている困難な事態に立ち向かっていくことになるのだ。だから私たちは、経験したことに意味を与えて、自分の持っている深みをドンドン深くしていくことだ。
若い時のしなやかさと、年を取ってからのしなやかさの違いは、ここにある。順応の速さではなく、自分流の順応を的確にしていくしなやかさが、年を取った時のしなやかさなのだ。自分の人生に深みを求めよう。そのために、経験したことの意味をしっかり味わおう。節のある人生こそ、しなやかな人生なのだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2020年12月16日(水)VOL.5095
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)