我々はみな真理のために闘っている。だから孤独なのだ。寂しいのだ。しかし、だから強くなれるのだ。(イプセン)
【考えるヒント】
私たちは、いつしかプライドを持ち、そして、そのプライドの中身を良いものにしながら生きていく。つまり、プライドは、人生を生きるための一つのエネルギーのようなもので、プライドがない人など一人もいないのだ。
そのプライドは、人間関係の荒波の中で、傷つき、汚れ、壊れ、そして、再生されながら、実に色々と他人からのちょっかいを受ける。まさに、人生は、自分のプライドを守る戦いなのだ。しかし、その守るべきプライドが、実は、自分をダメにしているケースも多々ある。守るに値しない中身のプライドを持っている場合、これを守っていると、自分をダメにしてしまうのだ。しかし、そのことに中々気づかない、それが私たちだ。
自分自身を高めていかないと、プライドの中身も良くはならない。そして、自分を高めることは、他人との決別を意味する。それは、自分自身との対話だからだ。つまり、孤独になっていくものだ。そして、その孤独を自覚する時、プライドの中身も良くなっていくスタートなのだ。守るに値するプライドを、自分を高めていくなかで持つことだ。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年12月22日(水)VOL.5356
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)