複雑なものを脇に置いて、まずは単純に見ていこう。
偉人と凡人の別は一言にして尽くすべきのみ。彼は人生を簡単にする者なり。此は人生を複雑にする者なり。(高山 樗牛)
【考えるヒント】
私たちは、複雑な世界に生きているように見えて、単純な世界に生きているのかもしれない。表面上は、単純に見える。その奥は、どうだろう?複雑かもしれない。がしかし、単純に考えても、複雑に考えても、現実的に上手く対応出来なければ、結局は、元の木阿弥だ。だとすれば、どちらが現実的に上手く出来るのかを考えることだ。
現実対応が上手い人は、物事の全体を捉えようとするはずだ。その時、複雑に考えてしまえば、全体像を把握することは非常に難しくなるだろう。なにせ、色々な要素があるからだ。しかし、単純に、根幹となる要素だけを考えて組み立てたら、全体像は把握出来ないだろう。まず、森を見て、そして、木を見ていくことが、現実対応では重要なことなのだ。
私たちは、全体像を把握するようにしよう。そのために、まずは、単純に考えよう。そこから、どう考えるかだ。1つ1つを丁寧に見るのは、その次だ。複雑なものを脇に置いて、まずは単純に見ていこう。
【考えるヒント・今日の言霊】
2021年2月16日(火)VOL.5135
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)