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編集者でなくてもできる「編集」と、共に生きていきたい。#25
編集って、何だろうか。
編集者がメディアを作るためにやっていることというイメージがまだあるけれど、編集って意外と隣り合わせなんだなあと思う。
それは紙媒体やWebメディア業界にも、仕事にも限った話ではない。自分のSNSも、さらに自分の人生まで、まさに日々編集しながら生きているなあと実感する。
それを踏まえて、広義での「編集」とは、何か。
もちろん、人によって考えはさまざまだと思うので、あくまで私の考えであることは承知の上で読み進めてほしい。
編集は案外身近。そして、誰でもオンリーワンが作れる。
モノは溢れ、人の価値観も多様。
さらにはそんな情報をメディアの人たちがたくさん作っていき、情報に埋もれていく。今編集者以外の人にとっても必要となっている1つだと思う。
ウッ・・・生き抜くためにやらなきゃいけないのか、と重く感じてしまうかもしれないけれど、編集するって純粋に楽しい。
一見関係なさそうなモノ、経験、価値観。それらを繋げて1つのものにしていく。時に抽象を具体にしたり、具体を抽象にしたり。
それに、案外身近でやっていることだったりする。
主婦の方でも、1週間の献立を考える上で、和食が続いたなあと思ったら、洋食にして、時には中華も入れてみて、バランスを考えたり。「家族の料理」というコンテンツを編集している、みたいなもんだと思う。
これまでの経験、感じてきたこと、好きなこと。それらをすべて書き出してみる。どれを繋げるか選択していく。そうやって編集してできたものは、必ずと言っていいほどオンリーワンのものであると思っている。いや、むしろオンリーワンしかない。
そんな唯一無二を作り出すことが、編集の楽しいところ。
自分がアイディアを出さなければ生まれなかったものが、出来上がる。
それこそ、編集のやりがいだと思っている。
組み合わせて、自分のSNSにでも発信すれば、それは絶対にオンリーワンなものになる。Twitterのつぶやきでさえも。
だから、自分のSNSでさえも、ちょっと思考して、組み合わせて、そんな作る楽しさと一緒に発信することを心がけている。
発信するものでなくても、趣味のお絵描きとか自分の中に留めるものにしても、ちょっと組み合わせを意識して作ってみる。
そんな誰でも実践できる。いや、もうしているかもしれない。
日々選択することそのものが、きっと編集なんだ。
アイディア出しって、意外と単純。
「編集」といっても、工程はいろいろ。
ざっくりいうと、こんなところだろうか。
1.アイディア出しをする
2.実践にうつせるように企画をする
3.必要なモノ、コト、人、情報などを揃える
4.揃ったモノを組み立てる
5.完成
まずは私が一番好きなアイディア出しについて。
アイディア出しって、案外単純なもの。
自分の中で経験したこと、既にあるものから一部だけ拾ってくること。これこそがすべてだと感じる。
私の場合、SHElikesというキャリアスクールでコミュニティ運営を担当していた。その中にイベント企画も役割としてあったのだが、自分だけで企画をするのは全くの初めて。
そんな時、役に立つのは自らの経験。
私は朝渋という別のオンラインサロンにも入っていて、そこでは常日頃イベント開催をしていたので、まさにアイディアの宝庫だった。そして、一部だけ取り入れ、別の何かは自分の想いや参加者の求めるものに合わせて企画をしていた。zoom画面共有時の進行の仕方だけ真似してみて、私の好きな映画をテーマにしよう、とか。
私に関連するあれこれを、組み合わせれば組み合わせるほど、これは私自身なのか?と思うほどに。
本業では、紙媒体の編集者の仕事をしているけれど、「編集」に自分の経験とか好きとか、自分色をどれだけ出せるかを考えている。
今後、編集者の仕事に就かなかったとしても、自分自身の経験を、好きを、仕事に落とし込むために。だからこそ、「編集」の力をつけていきたい。
そこそこな人間ほど、編集を。
私たちはどの道のプロでもない。
だからこそ、人に頼って作るのが編集者。
会社の上司に言われた言葉。
編集は、人に頼ることが重要になってくる。
そもそも、私が編集者になろうと就活時に決めたのも、自分自身に特別やりたいことがなかったから。
でも、世の中には人にしてもモノにしても、魅力がたくさんあって。学生時代、地方の住み込みインターンに行けば「こんな生き方もいいなあ」と思い、ベンチャーで明確なビジョンに向かって頑張る人もいて「こんなふうに情熱的になれるのいいなあ」と思ったり。
けれど、その中から1つの選択肢に絞ってしまうと、他にもたくさんある魅力を体験することはできないのかな。で、結局何がしたいんだっけ?
・・・う〜〜ん。
これといったビジョンややりたいことはどれだけ探しても見つからない。好奇心は、経験の数だけ溜まっていく。よし、編集者になろう。私が見たいモノ、コト、全てを味わうために。そして私の好きなあれこれが、あわよくば、もっと魅力を知ってほしい。広まってほしい。
そんな安直な考えで編集者になったものの、実際には仕事で自分の好奇心を満たすなんて、10年はかかる。所詮会社なので、会社が求めるものに添わないといけないことに、数年前の私はわかっていなかった。それに本だとWebに比べてもさらに時間がかかるものだ。
でも「編集」という、物事を掛け合わせて、創り出していく方法は好き。
メディアに限らず、仕事に限らず、案外日常からでもできることかもしれない。
今、これといってやりたいことがない、強みがない。
どれもそれなりに好きで、運動も音楽もそれなりに経験してきた。
そんな「そこそこ」な私だからこそ、「編集」という方法を使うのだ。
自分が今後、理想の人生を歩むためにはどうしたらいいか。これまでの経験を生かして趣味から実践してみたり、掛け合わせのタネになる「経験」を積んだりしている。
「経験」「スキル」「好き」「価値観」。掛け合わせた先にはオンリーワンな人生が生まれる。
そんな最高に自分らしい人生を、これからも編集していきたい。
それでは。
【追記】
このnoteアカウントも、商業化するわけじゃないけれど、やはり発信する日々は、「編集」をしていると感じる。そんな編集の魅力を詰めたnote↓