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新事業「まなびやプラス」とは?なぜわたしが探究学習に取り組むのか

狛江市にて子どもたちの放課後の居場所づくりをしている、まなびや代表の宮田です。

前々回の記事でも書きましたが、2024年度は、まなびやの新事業「まなびやプラス」をリリースします。

まなびやプラスとは、子どもたちの探究学習教室です。
学習塾のような形態に近いですが、内容は学校のテストに出るようなものではなく、「ゴミを減らすためにどんなことをしたらいいのか?」「どうして夕焼けはきれいなのか?」と言った、答えが何通りにもなるような問いに向かって考える教室、です。

現代は、「VUCA(ヴーカ)の時代」と言われますが、聞いたことはありますか?
4つの英単語の頭文字を取って、「VUCA」なのですが、内容としては、
Volatility=変動性:時代の流れが速い
Uncertainty=不確実性:情報の確実性を見極めるのが困難
Complexity=複雑性:多様性の時代、人々の志向や行動が複雑化
Ambiguity=曖昧性:解釈が複数あるため多様な側面が存在する
の4つの要素を含んでいるのが現代、と言えるのです。

こんな抽象的なことを言うと、なんだか小難しい話をしているな…と思って、この記事を読むのもやめそうになりますよね。(笑)
でも、上の4つはきっと、全部みなさんの生活にあてはまるものだと思うのです。
すべてを細かく説明するのは今回の記事の趣旨に合わないのでおおざっぱにしますが、
たとえば、スマホはみなさん持っていますか?スマホがない生活をしていたのはいつ頃か覚えていますか?
15年前くらいはどんな生活をしていましたか?(ちなみにわたしは中学校3年生くらい。ガラケーも持っていませんでしたw)
たった十数年で、人々の生活をがらっと変えてしまいましたよね。

そして、スマホの台頭は、情報の民主化をもたらしました。
だれでも発信ができ、大きな会社を設立しなくても、個人で大きなビジネスが出来るようになった。その結果、人々の嗜好って実は多様化していることも判明し、ニッチなところでも十分経済活動できるだけの市場が生まれました。
でも、そこにあるのは人々の曖昧さ。建前はこうだけど、本音はこうだよね…という、解釈がさまざま出来るようになり、そこにも多様性があることが大きな企業調査などしなくても、一般市民でも分かるようになりました。

つまり、「答えがひとつではない」時代になっているとも言えると思います。
そもそも、答えがひとつだったら、ネットで検索すれば一発で分かるし…
もちろん、今までの勉強も大切であることには変わらないのですが、それだけでは時代についていけないですよね。

だから、探究学習のように、自分で問いを立て、答えを導く力を育てる教育が、今注目されています。
実際、海外にはたくさんの先行事例があり、日本の教育はまだまだ遅れている部分があるのもたしかです。

まなびや「が」探究学習に取り組む本当の理由

でも、まなびやが探究学習に取り組む理由は、これだけではありません。
もちろん時代の流れも大事です。
でも、本当のところは、
様々な体験を通して子どもたちの好奇心の種を育てたいから、なのです。

まなびやの宮田は、実は保育士でもあります。
保育園で実際に子どもたちのことを見たり、自分の子どもたちを育てていたり、居場所事業「まなびや」に来ている子どもたちと関わっている中で、
子どもたちの興味関心に向かっているときの姿がとても楽しそうで、輝いているところを幾度となく見てきました。

そういうのって、やっぱり実際にいろいろ体験していくからこそ生まれる子どもたちの姿です。
その体験の機会をつくり、子どもたちが楽しく取り組める環境に出来れば、きっと子どもたちは自走出来るし、新しいアイディアが生まれたり、「自分にはこれがある」と自信になると思うのです。
だからまずは、探究学習という機会を通して、体験すること。
それも、多様なまなびができるように設定できれば「学び続ける」姿勢を育てることも出来るのではないか、と思っています。

まなびやプラスは、決して時代の流れを読んで、「これが来る!!」と思うから始めるのではありません。
わたし自身の人生や、出会った子どもたちに教えてもらったことを通して、実感込めて「これは子どもたちと挑戦してみたい!」と思ったので、探究学習を始めることにしたのです。

今回も読んでいただきありがとうございました!


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