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予測不能な未来社会で生き抜いていくために、必要な「学びに向かう力」とは?


教育にかかわる人の多くは、目の前の子どもたちに対して、

・身の回りのことに自ら興味関心をもって取り組んで欲しい
・受け身ではなく、主体的に取り組んでほしい
・失敗を恐れずチャレンジしてほしい

と願っているのではないでしょうか。

今日は、こうした「学びに向かう力」について、「チャレンジ精神」と「レジリエンス」という両側面から考察してみたいと思います。

「初めて」に出会うときは、誰でも不安

マナビノキでは、様々な体験活動に取り組んでいます。登山や川下り、サーフィン、SUPなど、山、川、海での自然体験活動はもちろん、日々、ものづくりや調理、実験などを通して、子どもたちは「初めて」に出会う機会も多いです。

「初めてだから不安だな…」
「失敗したらどうしよう…」
「できなかったらどうしよう…」

そんな思いは誰にでもあると思いますが、「よし!やってみよう!」と一歩踏み出すことができるか、できないか、それによって子どもたちが学ぶこと、得ることが大きく変わってきます。

勇気をもって「エイッ!」と踏み出せる力。「面白そう、やってみたい!」という好奇心。それが、所謂「チャレンジ精神」です。

そして、その「チャレンジ精神」を支えるのが、「レジリエンス」です。

「チャレンジ精神」を支えるものとは?

一方、レジリエンス(Resilience)は、「困難な時に立ち向かう力」や「失敗した時の折れない心」という意味です。「チャレンジ精神をもつ」「新しいことに挑戦する」ことの裏には、失敗がつきものです。

「やってみたけど、うまくいかなかった」
「ちょっとやったけど、失敗した」
「頑張ったのになかなか成果が出ない」
「みんなはできているのに、自分だけできない」

そういったことは、たくさんあります。
そんな悔しい、できない、やりたくないという自分に直面した時に、どうやって自分を励まして、やる気にさせていくのか、というのがこのレジリエンスです。我慢する、耐えるというよりは、自分で気持ちを前向きにしたり、柔軟に対応していく
力、しなやかさという意味に近いのかなと思います。

チャレンジ精神とレジリエンスの関係性とは!?

チャレンジ精神とレジリエンスは、大きくかかわっていて、

「失敗するのが怖いから、挑戦しない」
「できない自分に出会うのが嫌だから、チャレンジしたくない」

とマイナスに作用することもあれば、

「失敗しても、また頑張ればいい!」
「自分の中で失敗しても、対処できる。頑張ればなんとかなる」

とプラスに作用することもあります。

「学びに向かう力」をつけるためには、チャレンジ精神とレジリエンス両方が必要!

「学びに向かう力」をつけていくためは、このチャレンジとレジリエンスがプラスに作用している状態、両方が互いに高まり、補完している状態にあるということです。

勉強、スポーツ、芸術、その他、人間関係も含め、得意不得意はあるにしても、こういった「学びに向かう力」を高めていけば、様々な経験の中から、自分のためになることを探すことができたり、苦手なこと、できないことに出会っても、それを自分の一部として取り入れることができ、自己理解を深めることができます。

最近の子どもたちは、失敗や挫折を極端に恐れる子が増えてきています。周りの大人も子供が失敗しないように、傷つかないようにと先回りして準備をしたり、嫌な気持ちをしないように気を使ったりしがちです。また口コミや情報を見てからでないと、行動できない若者も同様に増えているそうです。

予測不能な未来社会だからこそ、必要な力

しかし、これから先の未来をたくましく生きていくためには、誰かが歩んだ道、安心な道を歩いていくよりも、失敗するかもしれないけれど、自分からやってみようとチャレンジしてみること、新しい何かに挑戦していけることが大事だし、もし、それで失敗したりうまくいかなかったりしたとしても、またやり方や方法を変えながら柔軟に対応しながら、自分で工夫して生きていく事が必要となります。

ぜひ、何か新しいことにチャレンジしてみたり、ちょっと難しいことに挑戦するときは「失敗しないように」と先回りするのではなく

「チャレンジするということは、同じように失敗だってある。失敗を重ねて、何でもできるようになっていく。」

ということも子供たちに伝えていきたいですね。

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