『こころの天気図』(河合隼雄著)読書会レポート
今回もカフェ開催でした。
現在、『こころの天気図』(河合隼雄著)は手に入りにくい、ということで参加者が集まるか不安でしたが、三名参加していただきました。初参加の方も1名いました。
メモ帳を忘れて記録が不充分だったので、とても短いですが、まとめました。
・小学生~高校生のあいだは、本書に書いてある通り、“秘密の告白合戦”があっていやだった。確かに秘密を言うと仲良くなれるが、秘密を抱え持つことも大事だと思った。
・河合隼雄さんのすごいところは、言い切らないこと。(言い切るときもありますが)相反する価値観のなかでじっと耐えることがまず大事。
・物事を言い切る人は自己啓発本やYouTubeの知識人(?)に多い気がする。言い切っているとかっこよく見えるが、生き方は自分で決めるべき。
・本のなかで、「日本の今の状況下では、男性より女性のほうが男性的自我(父性のようなもの)を持ちやすい」とあるが、これは本が書かれた30年前の話な気がする。今は男性・女性に関わらず男性的自我が持ちやすい環境にあるのではと思った。
ただ、同時に女性的自我(母性のようなもの)がないと社会のなかで働いてくことはできないと思う。つまり、自分の意見を主張したりするだけでなく、ときには他者を許すことも必要ということ。
・普通なんてない。自分が非優等生だと、優等生を羨んだり、バカにしたりすることもあったが、優等生にはその人なりの苦労や苦しみがある。本書でも言及されている通り、自分ばかりしんどい目に合っているということは、実際はないと思う。
以上です。ランチ会は感染症が流行っていることから今回は行いませんでした。
読書会後、読書会の新しい会場候補の下見に行きました。雰囲気のあるとてもいい場所だったので、4月以降に行う読書会は新しい場所で行うかもしれません。
乞うご期待!