特別支援の子どもたちと仲良くなる
私は特別支援学校で15年働いています。その経験の中で、私が大切にしていること、実践の中で子どもと繋がれたなって実感した経験を書きたいと思います。
初めて接する時に大切にしていること
支援学校の子どもたちは、自分の世界が豊かで、自分の内側で遊んでいる子がたくさんいます。こちらが声をかけても、返事がないこと、目も合わないこともたくさん。どうやってコミュニケーションをとったらいいのだろう?と悩む人もいるかと思います。またコミュニケーションや、信頼関係を結ばないまま、指導する人もいますが、これはうまくいきません。
私が大切にしたことは、まずはその子の世界の中を覗いてみようと心がけることです。ここで注意するのは、その子の世界を考察しようとすることではないということ。
うまく言えないけど、大人ってよく子どもの一人遊びに質問しますよね?例えばお人形遊びやマンガの世界の中に入っている子に対して、これ誰?何してるの?そして、さらに大人がストーリーを作って主導権を握ってしまう。。
特に自閉症の子はこんな人が苦手な気がします。
大人の視点のまんまで、その子を見る、知ろうとするのではなく、その子は何の世界にいるのか、どんな見方をしているのか、じっと見守る。(邪魔しないように)
興味のあることが分かったら、かけ橋になるようなアイテムを用意してみます。(あくまで邪魔しないように笑)特定のCMが好きなら曲を、道路標識がすきなら、そのマークの一覧表を。その子の世界を豊かにできたらいいなと願いながら。
そして、これ重要じゃないかと思うんですが、私はあなたを全て受け入れるよってオーラを出すこと。くれぐれも厚かましくないように笑。子どもたちはそんな目に見えないことを確実に捉えている気がします。
言葉じゃないメッセージって、絶対出ていて、子どもたちは読んでいる。現場の中にいて、確信しています。子どもは自分の世界にいながらも、確実にこちらの様子も見ています。
そして、ふっと心を大人に向ける瞬間があります。目が合う、身体がこちらに向く、手を引く
その瞬間に受け入れられた!と思うのです!嬉しい瞬間。
ここからコミュニケーションがスタートすると思っています。
とても抽象的なことですが、言葉ではない、感情の態度が大切だと思っています。
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