【発達支援】うがいができない・ストローが使えないなど、口元の力が弱いお子さんへ
よだれが頻繁に出る、うがいが上手にできない、ストローでうまく据えない、口を閉じて上手にかめない、など、口周りの力が弱いお子さんへ、日常で取りくみやすい活動で、力をやしなう方法をお伝えします
はじめに
私は特別支援学校に勤めていました。特別支援学校では、教科の学習とともに、日常生活の向上(生活の中で1人でできることを増やす)にも取り組んでいます!身体を動かす活動や、日々の生活の動作の向上をとても大切にしているんです。
私の経験の中で、お子さんの苦手な活動に対してのアプローチをお伝えできたらなあと思います!
口元の力が弱いお子さんおられませんか?
よだれが頻繁に出る、うがいが上手にできない、ストローでうまく据えない、口を閉じて上手にかめない、など、口周りの力が弱いお子さんへ、日常で取りくみやすい活動で、力をやしなう方法をお伝えします
大事なポイントは3つです。
①口周りの過敏性をやわらげる
②口元の筋肉の力を養う
③体の前後方向のバランスを見につける
以上のような運動機能を養うことが大事です。
具体的な内容をお伝えしますね☺️
①口周りの過敏性をやわらげる
口周辺の過敏性があるお子さんは、小さい刺激も大きく感じてしまいます。偏食あったり、歯磨きが苦手な子も過敏性がある場合があります。まず、優しく軽く口元をマッサージすることで、皮膚や筋肉をやわらかくすることと、触られることに慣れていく体験が大切です。
ふれあい遊びの中で、口の上下のマッサージ、左右のマッサージを取り入れましょう
②口元の筋肉の力を養う
口周りの過敏があると、口周辺の筋肉を使わないことで、口周辺の力が弱くなってしまいます。日常の中で、口周りを使った動作を取り入れましょう。
遊びの中で
シャボン玉、ティッシュ飛ばしゲーム(口をすぼめて息を出す動作です。ティッシュ飛ばしは、顔の前にティッシュをかざし、ふーっとふきかけて飛ばすゲームです)
にらめっこや顔真似ゲーム(唇を上下に動かしたり、下をベーっとだしたり、ふくれっつらをしたり、口をたくさん動かしましょう。また変な顔をした状態を保持するのも筋力アップです)
日常の中では、
水を口に含んで、1回口を閉じ、ベーっと吐き出す(洗面台で前かがみの状態のまま、口に水を含ませます。うがいの前段階の活動です。水を口に含んだままにするのが難しいこが多いです)
鼻呼吸(口を閉じる、口に水を入れた状態を保持するのに必須です。青み家に寝て、口を閉じて深呼吸できるかチェックしてください)
チューチューおやつ(ゼリー状の中身を吸い出して食べるおやつを用いて吸う力をつけます)
③体の前後方向のバランスを見につける
うがいをしたり、口に食べ物を取り込むときに必要なバランスです。
あそびの中で
風船あそび(天井に浮かんでる風船を立ったまま頭を上に向けて見続けます。
おでこのせ歩き(顔やおでこにハンカチなどの小物を載せて歩きます。おとさないように歩きます)
おわりに
楽しくできるように、できる範囲でとりくんでみてください。すぐには難しいと思うので、継続的にして無理なくすることがおすすめです。参考になれば幸いです!!