元優秀生が陥っている"罠"
以下は音声内容をテキストに要約したものです。
今回は「元優等生が陥っている罠」というテーマでお話しします。
高校入学までは優秀だったものの、その後成績が下降し続ける、いわゆる「元優等生」が存在します。中にはメンタルを病む子もいます。
彼ら彼女らが直面している問題の多くは、マインドセットと現実のギャップに苦しんでいることに起因しています。
ここで言う「マインドセット」とは、過去の優秀な自分に固執し、その栄光にしがみついている状態を指します。
一方で、現実は必要な勉強をしていない、言い換えれば知っていることを実行に移せていないという状況です。
たとえば英語なら、毎週一定量の単語を覚えるべきなのに、それを全くやろうとしないといった具体的な例があります。
このようなマインドセットと現実の乖離により、自分を受け入れることができずに苦しんでいます。
この状況は、優秀だった自分が、実際には行動を起こしていない自分を責め続けることで、メンタルが病んでしまう原因になります。
これは、自分を受け入れられず、自分を許せない状態にあるからです。この問題から抜け出す方法として、私はセルフコンパッションを強く推奨します。自分を許し、受け入れ、思いやることがスタート地点です。
高校入学まで優秀だった人は、「これまで通りの自分なら大丈夫だろう」と考えがちですが、周囲も同じくらい、あるいはそれ以上に優秀な人がいるため、自分では勝てないと感じてしまうことがあります。
そして、「どんなに頑張っても無理かもしれない」と感じると、心が折れてしまうのです。
真面目で一生懸命に取り組んでいた人ほど、突然折れてしまうことがあります。自分を許し、非難せずに思いやることが、この状況を乗り越える鍵です。
高いプライドや自意識がその妨げとなることもありますが、自分との内的対話を変えることが重要です。
マインドフルネスも、このような状況に対処するのに役立ちます。
また、アドラーの思想を取り入れることも効果的です。「嫌われる勇気」・「幸せになる勇気」にも記載されています。普通である自分を受け入れる勇気を持つことが、前進するためには不可欠です。
この内容が参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いているのはどんな人?と少しでも気になった方は、こちらを見てもらえると嬉しいです。