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行きつけのBarに憧れる話。

行きつけのBar・・・それだけで酔えそうな素敵な響き。

23歳の誕生日に付き合っていた彼(現夫)に連れて行ってもらったのだが、それはそれは大人な世界だった。うっすらと明かりが灯る店内にはカウンターとソファー席があり、ぽつぽつとお客さんが入っていた。

カウンター席に腰掛け、メニューを見ながら耳にしたことのあるカクテルの名前を順番に追ってみたが、新しい世界に飛び込んでみたくて「おまかせで1杯お願いします。」とバーテンダーさんに声をかけた。今思えば、なかなか勇気を出したな、私。

「甘いのはお好きですか?」と尋ねた後、目の前に置かれていた旬の果物を手に取り、ささっとカクテルを作り始めるバーテンダーさん。その手付きが実に素晴らしくずっと見ていられるなあ・・と思ったものである。

名前も覚えていない桃のカクテルをもう一度味わいたいものだ。

お酒が飲みたくて行きつけのお店が欲しい、とかいうわけではなく、純粋にあの場の雰囲気に酔いしれたくなる時があるのだ。大人な世界。アラサーの私だが少し背伸びできるような不思議な世界。

夫にこの話をすると、家の近くに老舗の落ち着いた雰囲気のBarがあるという。地図を見てみると、こんな所にあるのか!という隠れ家的な要素も持ち合わせており、私の憧れのBarそのもの(に限りなく近い)ではないか。

1杯、また嗜めるようになった日には、ふらっと覗きに行ってみようかしら。

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まみー
「note」を書くための糖分に変わります。