「幸福」と「不幸」は半分ずつ written by Fuziko-Hemming
なぜか本屋に行きたくなり、本屋さんで何気なく手に取った文庫本。
ページを捲るごとに、「そうそう!」と共感が止まらなかった。
今の私に響くフレーズがたっぷり詰まっていた。
すごく勇気づけられたし、地に足がつくような感覚もおぼえた。
〝運命は変えることができないし、人生も変えることができない。今を受け入れること〟
この一文で、ふっと肩の力が抜けた。
巷では、
「このサービスで人生が変わった!」
という営業文句が溢れている。
また、
「給料が上がれば、結婚すれば、子供ができれば幸せで、そうでない人は幸せではない」
という価値観もまだまだ健在。
でも、本当は、運命も人生も、自分の手で無理に変えようとしない方がいいのかもしれない。というか、変えようとしても自然の摂理で、本来の道に戻されるのかもしれない。
この前気づいた、「自分にその幸せが来ないなんておかしい」と思った瞬間、願いが叶った体験があったということ。
もしかしたら、「私にはできない」と思うことこそが、〝自分の手で無理やり抑えている〟ということだったのかもしれない。
だって、当然できると思っていたら、「できる」「できない」すら考えなくなるから。
これと同じで、「どっちでもいいじゃん。私の運命は保証されている」と思えたら、近い未来にご機嫌になれる展開があるのかもしれない。
それは、世間の価値観(高い給料、結婚、子供)とは関係のない、自分だけの〝幸せ〟な道。
幻の〝幸せ像〟に囚われて藻掻くよりも、今、目の前にあるものを受け入れる。
失くしたものや、これから来るかもしれないものに思いを馳せない。
今、ここにあるもの、ここにある時間に集中すると、毎日はもっと心地よく充実するのではないだろうか。