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2月24日 難しい問題。作者は神か、そうではないか。中古の是非。
メーカーにとって、中古というのは基本微妙なものだろう。
例えば私が良く購入するのは、中古のSEIKOダイバースだが、中古を買ってもメーカーでは(表面的には)利益を生まないわけである(よくブックオフで買ったものだ)。
だが、こうした中古市場があるため、新しいダイバースを購入して楽しみ、それを売って次の時計を買う、という層もあるわけだ。
これは車市場とも似ていて、新車を購入し、車検の時に乗り換える、という層があると結構最近認識した。そこがセレブ層だとすれば、中古で買いましょう、ということを基本思う私などはいわゆる平民ということになるだろうか。首都圏では車は贅沢品となるだろうが、田舎では買い物も基本車なのである意味必需品なのだ(電車がない)。またコロナでの部品不足である種の車は購入時価格と近い、あるいはより高く売れたりした。いわゆる”スーパーカー”カテゴリーだと、普通買った価格より高いのが普通、ということがあったりするようだ。最近は人気機種以外(日本で不人気ながら一般的には高いとされるGOLD機とか)はすこし厳しいようだが、ロレックスマラソンなどもそういう事象あってこそだ。
だが、制作者が個人、あるいは限りなく個人に近い例えばマンガなどは、たまに作者が読者に”ファンです、全巻ブックオフでそろえました”と言われてブチ切れて、”中古で買う奴はファンでもなんでもねえ!!!”となったりする図を見たりする。
まあ、そこに対する思いはいろいろあるが、そこは今は言わないことにする。
また、作者が自作を改定したことに対し、”作者だからといって勝手に一度世に出したものを変えるのはけしからん”という読者側からの意見もあったりする。
古くは手塚治虫全集刊行中(講談社版、手塚存命時に刊行)、過去作がどうしても納得できず、手塚が修正したものが発売されたが、どうしても何十年も経て自作といえども当然同じ絵が描けるはずがなく、正直”あ、ここは修正されてるが、ちょっと違和感あるなあ”などと思っていたことを思い出す。
このあたりも難しい問題だろう。
なにが正しいかはわからない、というか、人それぞれの立場と入れ込みかた、世間での受け取りなどなどいろいろな要素があるだろうし、意見も変遷するものだろう。
まあだが私は、ちょっと申し訳ない気がしながら”安い昭和クォーツ”をヤフオク・メルカリで狙う日々である。
(なぜこのデザインが昭和で好かれたのか、と思って買ってつけていると、ジワジワ味が出てきて困ってます(笑)。ブックオフが昔は古書店からなにかと言われてましたが、なんだかんだで当たり前になって、アマゾンでも中古が買えて、といろいろ変化していますね。。)
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