私がこの仕事を選んだ理由
私には仕事が2つある。
どちらも、子どもを支える仕事。
1つは児童発達支援で、1つは保育園。
なぜ、子どもを扱う仕事をしているかというと、出産直後から、息子のことで悩み、日々、そのことしか考えられなくなったので、自然とそっちの方へと傾いた。
独学で保育士の資格を取ったのも、息子が4歳頃のことだ。
それくらい、子どものことは、私の中で未知の世界で(自分も子どもだったくせに)、興味深い分野だった。
それに、色々と学ぶことで、自分の育児に生かそうと思ったこともある。
実際、今の私の子育て観は、仕事で培ってきたものがベースにある。
その意味では、この仕事をするのは必然的だったようにも思える。
そして、どうして職場が2つあるのかというと、これはずっと自分でも考えてきたことだが、やはり、どちらかではバランスが取れないからだと思った。
どちらの職場にも、魅力的な子どもたちがたくさんいて、それぞれに違った職員、上司、施設長がいて、彼らから教わることが大変多い。
そして、これは最近気づいたのだが、私は、一方で自信をつけるために、もう一方で英気を養っているのだと思った。
どちらか一方では、自分という存在だけでは太刀打ちできないという不安があり、オールマイティに色んな知識と技術を手に入れようとしているのだろう。
つまり裏を返せば、私は、まったく自信のない人間なのである。
色々と積み重ねてきたものがあるはずなのだが、一晩寝るとその自信は失われ、毎朝、また丸裸の自分に戻っているような気がしてしまう。
それでも、私はめげずに戦いに行く。
自分の周りにいる子どもが、この世界で安心して自分を生きられるよう、精一杯サポートする。
そして彼らの笑顔が見られたら、私は自分の存在価値をようやく見いだすことができるのだ。
それは、過去のどんな職場においても体験できなかった、とても心癒やされる瞬間なのである。
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