夜、川をめざした話
先日、生まれて初めて写真を撮るのが目的で外出しました。
私は元々写真を撮る習慣がありません。
友達との記念撮影もあまり好きではないし、綺麗な料理を写真で残す習慣もないです。でも多分普通の人よりは写真が身近な職場にいました。前職がホテルの写真館の営業事務だったので。結婚式で作るアルバムを売るのが私の仕事でした。私自身は、撮影はおろかアシスタントみたいなのは一切できませんよ。ただ周りはカメラマンだらけだったし、写真もそこかしこに溢れてました。ついでに写真修正も見慣れた作業で、細かな拘りを見せるカメラマンに驚いたり呆れたりするのも日常でした。
完全に職場に影響される形で、写真を見るのが好きになりました。今では絵画展より写真展の方が興味を持って見ることができます。絵描きさんよりカメラマンが身近なんだもの。それでも私はカメラマンではないから、写真は見る専門なんだと思ってました。
うん、つい先週までそう思ってた。
先日、初めて有料記事を掲載するに当たり、ちょっとだけ背伸びをしようと写真を撮りに出掛けたんです。海に行きました。その時は友達がベストポジションに案内してくれたんです。当日は本当に天気が良くて、空が広くて、なんかわけもわかないままにスマホのカメラでいっぱい写真撮りました。カメラ初心者なんで、カメラはスマホのカメラ機能です。
撮った写真はこんなの。
端が湾曲してるとかカメラマン知人が言いそうだけど気にしない!
大阪港です。大阪港には観覧車もあって、そういう写真もいろいろ撮りましたよ。見たことのあるような構図頑張っていっぱい真似した。真似でも充分楽しかったです。
そうなんですよ、楽しかったんです。
ちょっと自分で驚いたんです。
写真に撮ろうと思うと、いろんなものが急に珍しいものに見えてきて、普通じゃ全然気にとめないものにすっごく目が向くの。
ヘタクソだなぁって、あとでスマホのデータみて笑いましたよ。でも楽しい気持ちは何だか残ってる。いいなって思いました。新しいオモチャ見つけた、みたいな感覚です。
そういう気持ちを一週間経っても引きずってたんでしょうね。
今晩になって、明日またどこかに写真撮りに行こうかと思ったんです。けど、明日は午前中に荷物が配達されることになっていて、すぐには動けないんですね。どうしようかと迷っていたら、いっそ今撮りに行けばいいんじゃないかと思いつきました。
夜七時でした。外は暗いけど、試しに家のベランダからスマホで空撮ってみたら意外に良い色に見えた。
その試し撮りが表題のとこにある空の写真。無加工です。
今のスマホって凄いですよね。勝手に調節してくれるし、勝手にフラッシュたくから慌てちゃった。慌てはしたけど、なんかやっぱり急に楽しくなっちゃって。
どっか行こう!ってすぐ着替えましたよ。既にパジャマだったもん。
あれこれ考える間もなく、目的地は川に決めました。
うちの前の道をまっすぐ進むと、いつか淀川に繋がる川に突き当たることは知っていたので。なんで川なのかは自分でもわからないんですが、なんか写真撮るって思うと水辺を目指しちゃうんですよ。この前も海だったもんなー。実家が港町だったから水に安心するのかな。わからないや。
とにかく川を目指しました。
車は運転できないので自転車で。けっこう走ったよ、多分30分?言い過ぎ?20分くらいかな。ひたすら真っ直ぐ。なんでか全然信号に引っかからなくて、ずっと青信号で走れちゃうからどんどん楽しくなって、とりあえず青信号の間は直進して、赤信号になったら脇道に逸れてみたりしてました。
全然知らない道走ってるから、途中で少し心配になったけど。でも水辺の側の道って、何となく車道と感じが変わってくるから、根拠はないままどんどん進んでいけたんです。
たまに飛行機が上空を横切りました。伊丹空港が近いからか、かなり低空飛行になってた。飛行機見かけた時もテンション上がったなぁ。写真に撮れたら良かったけど、初心者だし動くもの撮れる気がしないです。カメラ構えてる間にどっか行っちゃうのが目に見えてる。
そのうち川だ!と思うようなものが見えてきて、おまけに川沿いにけっこう大きな公園がありました。
大阪の都島近辺です。
周りは住宅街で、多分夜8時過ぎてたと思うけど、わりと人が歩いてました。サラリーマンも多かったかな、ベンチで外呑みしてたよ。ペットつれて散歩してる人や、ジャージ姿の学生さん、ランニング中のご夫婦なんかもいました。そこかしこに蕾だらけの桜の木があって、春になると絶対に素晴らしい景色になるんだろうと想像がつくような公園でした。
私は自転車から降りて、念願の川の写真を撮りました。
川と言うか……うーん、なんかかっこいい感じに撮れたんだよ。
iphoneすごくない?
いや、ごめんなさい。楽しくて。帰ったテンションそのままで記事書いちゃった。初めてのこといろいろ記録できるnoteもすごい。ちゃんとアウトプットできるとこ持ってて良かった! この前背伸びして有料記事書いてみて良かったかも。写真撮ったきっかけあれのおかげ。
この前はこの前で、今私にできる精一杯の文章は書いたからね!
一瞬だけ小説書きに感覚が戻ったよ。作業そのものが久々でした。
以上。
夜に川に向かって走ってみたら、近くの未来がうっかり見えたという話。
私、また急に写真撮りに出掛けちゃうね。間違いないね。
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