ホルモン療法の副作用とエストロゲン④老いる
前回の続きです。
ホルモン療法の副作用で出てくるお悩み。
「デブ」「抜け毛」「老けが加速」
「デブ」については前回書きました。
今回は「抜け毛」と「老けが加速」について。
「老け」について。
他の乳がんの患者さんの映像見ると、だいたい実年齢より20は老けて見える。私の時もそうでした。キツかった。心が折れた。
乳がんの薬の副作用でググると「しみ」「肌荒れ」「乾燥」と出てくる。
現実はそんなもんじゃない。
エストロゲンのはたらきに「骨の強度」がある。
ホルモン療法をすることで骨が弱くなる。頭蓋骨は体幹に比べ薄い。歯もすごく弱くなる。
軟骨の成分も同様で、コラーゲンも減ってしまう。
肌の弾力が失われ、しぼみ、たるんでいく。
もう一つは「髪の悩み」。
ホルモン療法によって、毛髪を作る細胞がダメージを受ける。
抗がん剤のように全抜けするわけではないけれど、洗うたびに排水溝を詰まらせる程度に髪が抜けた。
「髪は血の余り」とはよくいったものだなあ、と思った。
抜け毛以外に困ったのが、つよいくせ毛。
これがエストロゲンの減少によるものなのか、薬に含まれる重金属によるものなのかわからないけど、くせ毛がかなりひどくなった。
これらの副作用は、エストロゲンの減少と、必須ミネラルが枯渇することで起きる。
強い薬を使うと、薬に含まれる重金属を排出するために必須ミネラルが使われる。すると、体内で必須ミネラルが枯渇する。
髪は重金属を排出する器官。だから、髪の質にダイレクトにあらわれる。
標準治療であろうと、民間療法であろうと、
体そのものに生命力がなければ効果は見込めない。
内臓がしっかりしていなければ、治療そのものがそもそも成立しない。
この1年でそれをイヤというほど思い知った。