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乳製品とフルボ酸ミネラルの相性

薬を常用するとどうしても必須ミネラルが足りなくなる。
どの薬もアルミニウムを含むし、アルミニウムが体内に入ることで鉛もくっつきやすくなるため、元々体内で必要な分以上に必須ミネラルがいることになる。
そこへもってきて、必須ミネラルの吸収を阻害するものなんぞ摂取した日にゃあ目も当てられない。

どの重金属を排出するのにどの必須ミネラルが必要かは、また別の機会に記事にするとして、今回は必須ミネラルの吸収を阻害する身近な食べものについて書いていきます。

胃腸が機能低下を起こすと、栄養の吸収がうまくいきません。
口で唾液と混ぜられた食物は、胃に行くと胃液と混じり消化しやすい粥状になります。
そして、十二指腸に運ばれると、そこでさらに胆汁と膵液がまじりあい、細かく、細かく分解されて吸収しやすい状態になり、小腸へ運ばれる。
「アミノ酸」という言葉はどんな年代の人も比較的耳に馴染んだ言葉だと思います。アミノ酸はタンパク質を分解して分解して細かい分子にした状態のもの。この状態になって初めてヒトは口に入れたものを「栄養」として体に取り込み、血となり肉にすることができます。

栄養の吸収がうまくいかなくなると、糖質・脂質・タンパク質をはじめ、ビタミン・ミネラルも足りなくなります。
さらに治療で使われている薬で必要なミネラルも奪われてしまう。

じゃあ、マルチビタミン・ミネラルのサプリをとればいいんじゃない?
ところが、体がこういう状態だと、錠剤やカプセルなどのサプリでは意味がありません。

医薬品は「口の中に入れて30分で溶ける」ように作られているけど、サプリは「常温で保存しても変質しない」ように作られています。
サプリはタブレットや糖衣錠やカプセルの中に有効成分が入っています。その殻が溶けないと有効成分が体に吸収できません。
必要な成分を確実に体に吸収させたいなら、ファーストチョイスは液体。

たまたまホメオパスと知り合えたので、乳がん治療でタモキシフェンとリュープリンを使っていたことと、その薬の害を除けるかどうかを質問してみた。
そうしたら、二つアドバイスをしてくださった。
一つはレメディは体調をみながら慎重に選んでいく必要があること。
もう一つは、これをとることを勧められた。

調べてみたら「フルボ酸ミネラル」というものだったので、それでググッてみたらこれが出てきたので、これをとることにした。

とってみて4~5日くらい。
初日に睡眠の質が改善しました。
「あ、これいいな」と思って、朝ごはんのヨーグルトに入れたら、どういうわけか夜中トイレに起きることたびたび。
「いいと思ったのはプラセボかな?」と思いつつ、今度はサラダのドレッシングに入れたら、睡眠の質がまた改善。
(我が家は自家製ドレッシングを使っています。別に意識高いわけじゃなく、ただめんどくさいだけ)。
それでふと、「乳製品と相性悪い?」と思って、過去のお勉強ノートを読み返してみました。

牛乳は、
・牛乳そのもの
・生育過程
・製造過程
に問題があります。
一般に「カルシウムをとるなら牛乳」といわれています。
私もそういわれて育った世代です。
ところがそうでもないらしいぞ、ということがわかってきました。

牛乳を飲むとお腹を下す人がいます)。
それは牛乳に含まれる乳糖とカゼインを消化できないためです(乳糖不耐症、カゼイン不耐症といいます)。
じゃあ、それって特別お腹が弱いのか?というと、そうではない。
乳糖不耐症はそもそも世界人口の75%の人が該当します。消化できるほうが珍しいんです。
カゼインは牛乳たんぱくの8割を占めます。この中で一番多いαカゼインもヒトが消化できないたんぱく質です。

αカゼインの厄介なところは、胃液に反応すると凝固して粘着力の強い「乳餅」になり、鉄をはじめとするビタミン、ミネラル全般の吸収不全を起こすことです。
ミネラル全般だから、もちろんカルシウムも例外じゃありません。
なので、カルシウムをとるために牛乳を飲むとカルシウムが減っていくということが起こります(ミルクパラドックス)。

ちなみに、乳餅の粘着力を利用して作られたのがカゼイン接着剤。戦前から使われていました。
とはいえ、接着力はイマイチだったようで、今は別のものにとってかわられています。

接着剤としてはイマイチでも、腸壁にそんなものがへばりつけば、腸の炎症を引き起こします。
腸の炎症で起きるさまざまな症状は、カゼイン除去で改善することがあります。頭痛、お通じ、生理の悩みやアレルギー疾患があって何をしても改善しないなら、一度乳製品、小麦粉、砂糖を抜いて様子を見ると何か発見があるかもしれません。試してみる価値はあると思います。

ビタミン・ミネラルの吸収不全の他に、カゼインにはもう一つ厄介な問題があります。
乳餅に含まれるカゾモルフィンはモルヒネ様物質で血液脳関門を通過し脳内のシナプス・オピオイド受容体と結合し、脳を穏やかにさせるGABAを抑制し、興奮させるドーパミンを分泌させます。
このシナプス・オピオイド受容体は聴覚と言語を司る側頭葉にあります。
ここにモルヒネ様物質が結合すると、脳の興奮を引き起こし、興奮、不安感、感覚過敏などの精神神経症状を引き起こします。

血液脳関門は本来脳に危険なものを入れないための関所ですが、分子が小さいと通る性質があり、逆を言えば分子が小さければ何でも通ってしまいます。

スーパーなどで売られている牛乳のほとんどが高温殺菌で処理されたものです。高温殺菌牛乳にはいくつかの問題があり、その中の一つが「トランス脂肪酸」で、これも血液脳関門を通過します。

ちょっと長くなってしまいましたが、ようするに、
「せっかく吸収されやすいサプリをとっても牛乳と一緒にとったら台無し」ということです。

<おまけ>
自家製ドレッシングについて。
サラダに大さじ1/2の
・酢
・亜麻仁油
・フルボ酸ミネラル
をかけて終わり。
せめて混ぜて作り置きしろや(-_-;)







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