空腹と寂しさを湯気と魚とお酒で慰める
夜風が涼しくなって夫と休みの夜にぷらぷら散歩しました。
正確には、家の近くで何か食べたいけれど、なかなか入りたいお店が見つからないと彷徨ってました。
もっと正しく書くと、最近あまりにも仕事が辛すぎて、べそべそ泣きながら愚痴って歩いていて、食事なんて気分ではなく、家で適当なおにぎりでも食べたいくらいでした。
そしたら、ふと、出会ってしまったんです。
とっても素敵なお店に。
全面ガラス張りの建具の向こうに木製のカウンターが伸びていて、暖色の照明の光で満ちているお魚と日本酒のお店。
あんなに「もういやだ〜涙」とか言ってたくせに、店の前に立った瞬間自然と身体がお店の中に吸い込まれていきました。
お店には平成中期の懐かしソング(氣志團とか、西野カナとか、HYとか)が流れて、壁掛けのテレビでは孤独のグルメseason2が音無しで映ってました。
お刺身と、温かい煮魚と、卵黄がたっぷりのったつくねを食べて、ちょっとだけ元気が出た。
誰かが言ってたけど、寂しさと空腹と寒さは似てるんだって。
何か、ぽっかり穴が開く感じでしょうか。よく分かる気がします。
季節の変わり目だし、何となく気分も感傷的になってるかもしれない。最近は夫が忙しすぎて土日にもあまり話せなくて寂しいし。
温かい料理とお酒を一緒に楽しめたから、気持ちも少し落ち着きました。
べそかきながらでも、歩いてみた甲斐がありました。