発達障害×マリオオデッセイ

あくまで個人の感想です。
全ての発達障害の人に当てはまる内容ではありません。
参考までに、今の自分の障害は、服薬していれば正職員として働くことができ独居も可能な状態です。
受けている診断名は自閉症スペクトラム(ASD)です。

マリオオデッセイというゲームが、うつ症状の軽減に役立つという実験結果を、ニュースで見ました。
どんなゲームなんだろうと気になり、プレイしてみました。
簡単に所感を書きます。
(私はゲーム経験はあまりないです)
(あくまで個人の感想です)

良い意味で、同じことの繰り返し

「これをすれば、次の国に行ける」とわかりやすかったです。

情報量が多すぎない

ファイナルファンタジーなどのプレイ画面を見ていると、何かのゲージだったりいろいろな表示や選択肢があり、情報量が多く、何をすればいいかわからないと感じます(チュートリアルを見ていないからかもしれませんが)。
マリオオデッセイに関しては、情報量の多さで混乱することはなかったです。

成功体験ができる

私は普段、「自分の考えは間違っている」「自分はおかしい」という感覚が常につきまとっています。
そんな自分でも、「ここは、こうなんじゃないか」と考えて試してみると、うまくいった場面がいくつもありました。
また、「自分は瞬発力がない」「ゲームはヘタだ」と思っていましたが、そんな自分でも、攻略をあまり見なくてもクリアできました。
プレイは基本楽しいので、試行錯誤したり何度も挑戦したり、諦めないでやれました。
自己効力感や自尊心にもかかわってくるのではないでしょうか。

行動開始のモチベーションになる

抑うつ状態になっていると、1つ1つの行動に時間がかかりがちです。
特に、身の回りのことに関して行動を開始するのが億劫になります。
そんなときに、「今これをやっておけば、後でマリオができる」と考えると、「やりたくないけど、やるか」と動けることがありました(いつもではないです)。


まとめ

マリオオデッセイ自体に、抑うつ状態などを根本的に解決する力はないと思います。
活用するとしたら、治療方法としてではなく、治療に向かうためのきっかけとしてかな、と感じました。
ゲームを買うために働いてお金を稼ごう、など。

今回私も、抑うつ状態の中でプレイをしていました。
抑うつの程度(重さ)は出来事に左右されるため日によって変わるのですが、最近だと BDI(ベック抑うつ評価尺度)で16〜22 あたりでした。
(抗うつ剤は以前から長期的に服薬しているうえで)

マリオオデッセイにこだわらず、似たようなゲームでも、自分が気持ちよく遊べて生活の質を上げられるゲームはありそうだなと思いました。


発達障害当事者やそのご家族、支援者の方にとって何かヒントになれば幸いです。
ご質問などあればコメントをください。

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