たいと
相続放棄申請手続きについて。司法書士に頼まなくてもできそうだなって思って、やってみた。
人工骨頭置き換え手術の術後検診。 その後、一人にしたら、鍋を焦がす。 帰宅後、玄関を開けた瞬間。すごいにおい。 コンロにまだ焦げた何かがあって、火がついていると思ったほど。 急いで台所へ行くと、きれいに洗った鍋。 何食わぬ顔の母に、腹が立ち大げんか。 それでも、母には何も刺さっていない。 母は、この数年でだいぶ変わった。 子ども返りしたよう。 デイサービスを進めた時も、以前は、あんな所にはいかないと馬鹿にしていたのに。町内の老人会に勧誘された時も、自分はまだそんな年じゃない
思い出してしまう。夏の終わり。 相続放棄してから二年もたっていた。 お手紙頂いたのがちょうど二年前だ。 あれから、今度は母親の方がいろいろあって大変だった。 それもまた今度書こう。
人生いろいろあるな~と思って生きてきた。 なんでうちだけ!って思った子供の頃。 笑顔の下にみんな事情を抱えていることを知ったのは三十路。 それでもいろいろありすぎな!って思ったのはアラフォー。 兄弟に手紙の内容を話し、相続放棄を考えてることを伝える。 みんな、思いは同じ。同意をもらう。 それから、もう連絡することもないと思っていた、 「美しい思い出は写真の中だけ」な場所へ電話。 お手紙をいただいた親族に詳細を伺う。 相続する財産が!なんとあるらしい。 負のほうだけかと思い
忘れもしない、夏の終わり。 一通の手紙。 懐かしい場所から。 名前は知らない人だったけど、どういう関係の人かはその地名だけで分かった。だって、もうそこにいる知り合いといえば、父の親族しかいないのだから。 何かが起きる時って、虫の知らせのようなものがあるんですね。 その日はパッと目に入った、ファミレスで夕食を済ませることにした。 子供と二人、いつもは話さない子供の頃の話をした。 悲しい話。 「あれ?なんでこんな暗い話してんの?私。」 首を傾げた娘に 「さぁ。」 と、返された。
正午10分前。 人はいない。お店もやっていない。車も少ない。 五輪事務局は虎ノ門ヒルズ内にある。 コロナが怖くて、すべてを止めた。 けれど雨はやまない。 いつものお昼前なら、この交差点は信号待ちで賑やか。 少しずつ少しずつ変わるものだと思っていた。 毎日見るから、毎日会うから、変わってしまったことに気が付かない。 だけど大きな変化って、ある日突然。 根こそぎ持っていかれる感じ。 ニューノーマルという名の矯正が、みんなの口元を覆い隠した。
環二通り沿い。 歩道はくねくねとうねった灰色の自転車用とレンガ色の歩行者用に分かれていて、所々木も植えられている。交差点で信号を待つときには、日差しをしのぐのにちょうどよかったりする。 未だ、昔の細い横道が残っていて、そこから様子を見ながら大通りへ合流する車や、信号のない場所で渡る人たち。 前回の五輪の後、リオから凱旋した選手たちのパレードがあったが、その出発地点がここだった。虎ノ門ヒルズも出来上がったばかり。シャンゼリゼ通りに準えた環二通りも、おしゃれな街灯がついたり、